リスクの高いレバレッジ型上場投資信託(ETF)がブームとなっている。過去1年間のパフォーマンスは、その落とし穴を浮き彫りにしている。大半の証券口座を通じて誰でもアクセス可能な同ファンドは、デリバティブ契約や借入金を使って原資産のリターンを増幅させる。株価指数に連動するレバレッジファンドは10年以上前から存在している。より大胆な派生商品であるレバレッジ型シングルストックETFは、2022年に米規制当局によって初めて承認された。こうしたシングルストックファンドは急速に数を増やし、最高値更新が続く株式市場の上昇相場で得られる以上の大きなリターンを求める個人投資家の支持を集めている。VettaFiのデータによると、レバレッジ型シングルストックETFの運用資産は10月中旬までに約400億ドル(約6兆1020億円)に達した。