マイクロソフトはオープンAIとの取引で生じる多額の損失について、投資家が不安を抱かずに許容し続けるといつまで期待できるのだろうか。マイクロソフトがそうした損失の規模について明確な数字すら示していない状況では、見通すことは難しい。マイクロソフトは6月30日に終了した会計年度を対象とする最新の年次報告書で「その他(純額)」と呼ばれる費用項目の47億ドル(約7200億円)の中に、オープンAIへの出資による損失が含まれていると述べた。オープンAIからの損失はそれより多かったかもしれないし、少なかったかもしれない。マイクロソフトは明らかにしなかった。この費用項目は、プラスとマイナスの雑多な項目をまとめたものだ。