広告投下から半年間の数値で
投資の回収期間を試算する
「通販をロジカルに成功させる」という目的の下、新規会員獲得の方法やリピーターへの販促施策などを、過去12回にわたって事例とともにご紹介して参りましたが、今回がいよいよ最終回となりました。
今回はこれまでの総まとめを兼ねて、第1回で概要をお話しした、新規会員獲得のために行う広告投資の投資回収シミュレーションを具体的にどう行うのかについて解説したいと思います。
少しおさらいをしますと、新規会員獲得のために広告投資を行った場合、新規会員による初回購入売上だけでは、多くの場合投資した広告費は回収できません。よって、リピートによる売上から上がる利益により、投資コストを回収していかなくてはならないのです(図1)。
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現在、一般的な投資回収期間は12~36カ月程度と、長期化の傾向にあります。いつになったら広告投資を回収できるのか、あるいは、そもそも回収できるのか、がわからないと、大きな広告投資の意思決定をすることは困難です。
かといって、広告投資が無事回収されたことを実際に確認してから、次の大きな広告投資に踏み切るのでは、意思決定に数年かかってしまい、とても事業の成長は望めません。
できれば、テスト広告投資から半年間程度の各種KPI数値から、投資回収期間をシミュレーションできるようにし、早めの投資拡大意思決定をしたいものです。