オランダの半導体企業が数週間前から製品出荷を停止し、世界の自動車生産が混乱に陥るリスクが生じていた件で、同社が出荷を再開するとホワイトハウスが発表する見通しとなった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。出荷再開はドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席による会談で合意された枠組みの下で実現するという。これら関係者によれば、半導体に関するこの新たな方針は、今週署名された米中貿易協定の詳細を示すホワイトハウスの文書に含まれる。半導体企業ネクスペリアは、オランダ政府が中国の親会社から同社の支配権を奪取した後、数週間前に顧客への半導体出荷を停止。この決定により自動車生産が制限され始め、業界全体に混乱が広まることが懸念されていた。ネクスペリアの半導体は、速度計から空調制御まで、さまざまな自動車部品に使用されている。