「毎日、同じことばかりの繰り返しで、成長している実感がありません」と言う人。
そんなあなたに薦めたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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「何も変わらない日々」への焦り
朝起きて、通勤して、会議して、帰宅して……。
気づけば毎日、同じことの繰り返し。
仕事にも慣れ、家庭も安定している。
それなのに、どこか虚しい。
「このまま定年まで、何も変わらず終わっていくのか」
と思うと、胸の奥が少し冷たくなる。
多くの中年世代が感じている「成長していない感」の正体は、怠惰ではありません。
むしろ、真面目に働いているからこそ起こる「安心の罠」です。
ルーティンがあるからミスは減る。
でも、ルーティンがあるから、人生の速度も落ちる。
そんな「変化のなさ」が、静かな不安を呼び起こしているのです。
「制限」の正体とは?
『世界の果てのカフェ』という本には、そんな停滞感に気づいた人物の会話が描かれています。
ジョン「きみの言うとおりだ。まったくそのとおり。しかもぼくは、そのアクセスの良さをうまく活用していない気がする。自分の時間の使い方を考えてみると、毎日ほぼ同じことばかりしているよ」
――『世界の果てのカフェ』(第11章)より
このやり取りが示すのは、「環境のせいではなく、自分の制限こそが停滞をつくる」という真実です。
チャンスは誰にでも開かれているのに、自分で「変わらない」を選んでしまう。
それが、成長実感を奪う最大の原因なのです。
人は「惰性」で生きてしまう
さらに物語では、こんな一文が続きます。
――『世界の果てのカフェ』(第11章)より
「自分はなぜここにいるのか?」という問いを持たないまま働くと、仕事は作業になります。
そして、作業には「意味」が生まれません。
反対に、この問いを持つだけで、毎日のルーティンは一瞬で「目的のある時間」に変わります。
同じ会議でも、同じ資料作りでも、「自分の存在理由を果たすため」と意識するだけで、行動の質が変わるのです。
人生を動かすのは、「問い」と「一歩」
「毎日が同じ」と感じたら、それはチャンスです。
今が、人生の更新ボタンを押すタイミング。
「自分はなぜここにいるのか?」という問いを自分に投げかけてみてください。
答えが出なくても構いません。
考え始めた瞬間から、あなたの時間は動き出します。
成長とは、新しいことをすることではなく、「自分を再び信じて動くこと」なのです。
(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)




