すぐ論破してくる人が「子どもの頃にバカだったら、大人になってもどうせ変わらないですよね?」と言ってきたら、言い返したい。
そんなあなたに薦めたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
※イメージモデル:ひろゆき氏 (撮影/榊智朗)
「どうせ人は変われない」?
「子どもの頃から要領が悪い人は、大人になっても同じですよ」
こう言われると、反論できない気がしてしまう。
たしかに、子どもの頃の性格や習慣は強固です。
勉強が苦手だった人は、社会に出ても努力が続かない。
人見知りだった人は、営業職でも壁にぶつかる。
だから「結局、人は変われない」と言われると、妙に説得力がある。
けれど、その考え方はどこか残酷でもあります。
過去に縛られたまま、「あのときの自分がこうだったから」と一生を決めてしまう。
まるで、生まれた瞬間に結末まで決まっているような息苦しさが、そこにはあります。
「変化のタイミング」とは?
そんな閉塞感をやさしくほどいてくれるのが、『世界の果てのカフェ』のこの一節です。
人それぞれ、向き合う時期が違う。
小さな子どもの頃に解決する人もいれば、大きくなってから解決する人もいる。
一生向き合わない人もいる。
――『世界の果てのカフェ』(第10章)より
この言葉には、「変われない人はいない」という希望が隠されています。
人が成長するタイミングは、人によって違う。
ある人は、幼い頃に壁を乗り越える。
ある人は、社会に出て初めて自分を見つめ直す。
そして、遅れて向き合うことには、それだけの意味があるのです。
「自分と向き合う」ときに訪れる
私たちは、「変わること」を他人に評価されることで測りがちです。
出世したら変わった、成功したら変わった、と。
でも、本当の変化とは、自分が自分に対して、「これではいけない」と心から思えた瞬間に起きるもの。
変化とは、ある日、突然やってくる「タイミング」です。
それが、20歳でも40歳でも、遅すぎることはない。
むしろ、長く生きてきた分だけ、その変化には深みが宿ります。
『世界の果てのカフェ』の登場人物たちも、人生の途中でようやく「自分に向き合う勇気」を持った人たちです。
タイミングに、早いも遅いもない
「子どもの頃にバカだったら変わらない」と笑う人がいても、気にする必要はありません。
人生の変化は、年齢順でも成績順でもなく、「気づき順」でやってくるのです。
そして、そのタイミングは必ず訪れます。
あなたが「今こそ向き合おう」と思った瞬間に。
(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)






