人型ロボット(ヒューマノイド)を試す際、第一のルールは優しく接することだ。その理由は分かるだろう。映画で散々見たはずだ。ロボット企業1Xテクノロジーズが開発した「NEO」は、まさに映画から抜け出してきたような姿をしている。身長約168センチのこのロボットは、すり足で食器洗浄機まで歩いて行き、扉の取っ手を引いて、フォークを(当然ながら歯を上向きにして)カトラリーホルダーに立てた。それからタオルをつかみ、カウンターを拭いた。その後、筆者のセーターをたたみ、冷蔵庫から水のボトルを取ってきた。それを見て驚嘆した。確かに、NEOは食洗機の扉を閉める際、転びそうになったし、シャツをたたむのに2分かかり、「恋のマカレナ」を踊ろうとして腕をねじってしまった。でもお静かに! あのルールを思い出そう。あっ、そうそう、NEOには仮想現実(VR)ヘッドセットで操作する人形使いがいることを言い忘れていた。