ドナルド・トランプ米大統領は6日、包括的な関税を課す権限は大統領にはないと連邦最高裁判所が判断すれば「壊滅的」だと述べた。しかし同氏は勝訴を見込んでいるという。トランプ氏は大統領執務室で記者の質問に、「この訴訟に勝つと思う。米国史上最も重要な訴訟の一つだと考えている」と答えた。関税は「わが国の防御策」として重要だと述べた。最高裁判事らは前日の審理で、トランプ氏が国際緊急経済権限法(IEEPA)を用いて世界各国に関税を課すことや、合成麻薬フェンタニルを巡り中国、カナダ、メキシコに別途措置を講じたことに懐疑的な姿勢を示した。判決は早ければ年内にも下される可能性がある。トランプ氏は、「昨日は非常にうまくいったと思うし、そうであってほしい」と述べた。政権が敗訴すれば「わが国にとって壊滅的だと思うが、別の策を練らなければならない」と語った。