ついに日経平均が6万円を突破した。だが、中東情勢の混乱など不透明感は極まりない。我々はお金についてどんな戦略を取るべきのか? そんな時にうってつけの本がある。「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』とその続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。今回は、令和のベストセラー『お金の大学』両学長にも大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「カネさえあれば幸せになれる」と信じている人に欠落した決定的本質・ワースト1Photo: Adobe Stock

お金が増えれば幸せも増えるのか?

資産が増えれば、同じだけ幸福も増えるはずだ。
――そう考えている人は意外と多い。

昇給すれば、今よりもっと自由になれる。
貯金が増えれば、今よりもっと安心できる。

そうやって数字が増えるたびに、人生も右肩上がりになると信じてしまう。
そんなふうに、お金と幸福が一直線につながっているかのように想像してしまう人は少なくない。

だが実際には、お金が増えても幸福の伸びは思ったほどついてこない。

世界的ベストセラーの教え

名著『JUST KEEP BUYING』の続編で、14か国以上で翻訳されている世界的ベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段』の著者ニック・マジューリはこう述べている。

お金そのものが人を幸せにするのではなく、
お金があればできることが増える。

――『THE WEALTH LADDER 富の階段』(P.305)より

これは単なる理屈ではなく、
幸福の感じ方そのものを左右する重要な視点だ。

収入が増えれば、避けたい仕事を断ることができる。
また、時間を生むために家事を外注したり、学びに投資したりもできる。

こうした行動の幅が広がれば広がるほど、
日々の満足度は確かに高まっていく。

しかし、本書によれば、
お金が増えることで感じられる幸福度の伸びは、
直線ではなく緩やかなカーブを描く
のだという。

つまり、資産が一定のラインを超えると、
お金が幸福に与える影響は小さくなる。
お金は幸せを増やす装置にはなるが、
0を100にする魔法ではない。

「お金=幸福」という直線思考から
抜け出すためのたった1つの方法

本書を読んで気づいたのは、
多くの人が、気づかぬうちに「幸せ」より
「お金」を追ってしまっている
ということだ。

幸せは数字では測れないが、
収入や資産は数字にはっきりと表れる。
数字が増えるほど、努力が報われた気にもなる。

その測りやすさの差が、
人をお金のほうへと引き寄せてしまうのだ。

大切なのは、お金を追うのではなく、
どんな状態のときに自分は満たされるのかを知ることだ。

その答えが見つからないままでは、
いくら数字を積み上げても、
満たされない感覚だけが積み上がってしまう。

幸せは、お金の増減では決まらない。
得たお金で何を選ぶかで変わっていくのだ。

その使い道が見えたとき、
お金が与えてくれる自由の本質が初めてわかる。

人生を豊かにするために、
お金とどう関わるべきか。
――本書は、その答えに近づくための視点を与えてくれる稀有な1冊だ。

(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する特別投稿です。)