24年1月から新NISAがスタートして2年半。投資で大儲けしたという人がいる一方で、株はおろか新NISAにも怖くて手が出せない人も多い。
いったいどうすれば、インフレの脅威におびえずに投資で成功できるのか?
いま、『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』の続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』が『お金の大学』の両学長に絶賛されベストセラーとなっている。
今回は、「読むと人生が変わる」「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書!」と絶賛されている新時代の投資の古典『JUST KEEP BUYING』をライターの小川晶子氏に読み解いてもらった。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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投資資産はいつ売るべきなのか
日本でも新NISAがスタートして以降、投資を始める人が増えた。
私の周りにも「投資で資産が増えた」という人がチラホラいる。
私自身は数年前に友人から「とにかくネット証券で口座を開いて、投資信託から始めてごらんよ」と言われ、月2万円程度から始めた。
初めてみると楽しくなって、応援したい企業の個別株を買ってみたりもしている。
よく言われているように、長期保有と分散投資でやっていれば、あまり神経をすり減らすこともない。
ただ、ときどき悩むのは「いつ売ればいいのか」ということだ。
基本的に長期保有するつもりではいるが、売るべきタイミングというのがあって、それを逃すとソンをするんじゃないか?
良いときに売りたいけど、それはいつ?
という疑問が頭にある。
実際、「いつ売るか」は、多くの投資家を悩ませる問題であるようだ。
売るタイミングは「3つ」しかない
世界的ベストセラー『JUST KEEP BUYING』の中で、著者のニック・マジューリ氏はこの問題に明確に答えている。
まず、マジューリ氏は、「ほとんどの市場は、ほとんどの期間上昇している」という事実に基づき、基本的には「できるだけ遅く売る」ことを推奨している。
すぐ売るより、時間をかけて少しずつ(またはできるだけ遅らせて一度に)売るほうがよいのである。
そのうえで、おすすめできる「売却理由」は3つしかないという。
2 集中投資(または損失)状態から抜け出すため
3 自分の経済的なニーズを満たすため
(――『JUST KEEP BUYING』p.342-343)
「リバランス」とは、時間が経つにつれ、バランスが変わってしまったポートフォリオを目標のバランスに直すということだ。
たとえば、株式60%、債券40%のポートフォリオを目指しているが、株式の割合が増えて80%になっている場合に売却して調整する。
バランスをチェックし続けるのは大変なので、年に一度、税金を計算する時期に合わせてリバランスすることを勧めている。
このくらいならできそうだ。
「集中投資から抜け出す」というのは、株式報酬のある会社で働いているなど個別株に集中投資している場合に、その状態から抜け出すために売却することを指している。
本書では、基本的に個別株を推奨していない。
幅広い企業の株を対象とするインデックス投資には勝てないのと、自分が銘柄選びが上手なのかどうか判断することが難しいからだ。
とはいえ、特定の企業を応援するために個別株に投資するのも悪いわけではないだろう(これも醍醐味の一つだ)。
損失が出ている場合にも売却してしまっていいかもしれない。
生きているうちにちゃんと使って、楽しもう
そして大事なのが3つ目の「自分の経済的ニーズを満たすため」。
マジューリ氏は「リタイア後の資金をつくる、大きな買い物のための現金を用意するといった目的がある場合は、資産を売却すべきだ」と断言する。
そもそも、生きたい人生を生きるために投資し、資産を増やしているのだ。生きているうちに使って楽しまなくては。
この3つ以外は、基本的に売らなくていい。
「もしかして売ったほうがいいのかな」と心配する必要がないのだ。
本書の明確な答えは心強く感じた。
本書は「生きたい人生を生きるための資産構築」のお守りのような一冊だと思う。
(本稿は、『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』に関する書き下ろし特別投稿です)








