先週の米地方選で民主党に大敗したことを受けて、ドナルド・トランプ大統領はコスト削減のアイデアを探しているが、その場所を完全に間違えている。その最新の画策は、返済期間50年の住宅ローンだ。これは住宅ローンの大半を支える納税者のリスクを増大させ、住宅に手が届きにくくする処方箋になる。住宅価格は2020年1月以降に56%上昇しており、価格高騰は問題だ。高騰の要因は、インフレ高進を招いた過剰な政府支出と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期の歴史的な低金利の2点にある。米連邦準備制度理事会(FRB)はその後、インフレを抑制するために利上げを余儀なくされた。その結果、新居購入に伴う月々のローン支払額の平均は、過去5年間で約80%増えた。
【社説】米50年住宅ローンは得策ではない
トランプ氏はパルテ連邦住宅金融局長の高リスクなアイデアに乗ったようだ
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