マイク・ペンス元米副大統領の政治団体が、有力な保守系シンクタンクのヘリテージ財団から幹部を引き抜いている。保守派内部のイデオロギー対立やヘリテージ財団への批判が強まる中での動きだ。ペンス氏の政治団体「アドバンシング・アメリカン・フリーダム(AAF)」は2021年設立でワシントンに拠点を置く。AAFの職員は、ヘリテージの幹部数人を含む従業員約15人を雇用する予定だと明らかにした。ペンス氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、ヘリテージ財団を長年尊敬してきたとしつつ、ヘリテージはいまや「理念を放棄している」と主張。孤立主義的な勢力を受け入れ、ロシアとの戦争のさなかにあるウクライナへの支援をやめ、一部関税を支持し、ロバート・ケネディ・ジュニア氏の厚生長官就任を支持したなどとし、ヘリテージは「堕落した」と語った。