「豪ドル/円」はすでにリーマンショック前の水準

 次に「豪ドル/円」を見てみます。これもやはり同じ月足のチャートです。
大きく下げているところがリーマンショックの下げですが、「ユーロ/円」と違うのは、その後の戻りが結構早くてしっかり戻っているんです。もう、リーマンショックの前の水準まで戻しているんですね。

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 先ほどと同じように、RCIの52が下から上がって下げる直前までを四角で囲んでみると約8年で41円上昇しています。ただ、ユーロ/円ではリーマンショック以降、何回か三重底が形成されていましが、豪ドルは三重底を形成していません。そこまで下げていませんね。三重底をずっと見ていくと、2008年だけなんです。

 また、最近の動きを見ても、ユーロ/円との違いというのは上昇するパワーですね。豪ドル/円のほうはすでにRCIが3本とも上昇してきていて、ここからさらに上昇する勢いはかなり弱い。でも、月足は一番長い時間軸のチャートで、しかも長期のRCIはかなり長期的なスパンの流れを表しているわけです。その52が動き出している以上、いまのトレンドというのは、かなり長期間にわたるのではないかということが予想されます。

「ドル/円」は上昇トレンドが続きにくい傾向

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 もう一つ、「ドル/円」を見てみましょう。ドル/円で長期のRCIが下から上にあがってきた期間というのは、約2年半で20円の上昇です。ユーロ/円や豪ドル/円と比べると、上昇トレンドがちょっと続きにくいのかなという感じがしますね。
でも、やっぱり月足で長期のRCIが上がり出したら何年かに渡って上昇トレンドになるわけです。