米ハーバード大学の元学長ラリー・サマーズ氏が、同大学の教職を退くことになった。性犯罪で起訴され拘置所で死亡した米実業家ジェフリー・エプスタイン元被告とのやりとりが公開され、批判されていた。サマーズ氏の広報担当者は19日夜、同氏が来学期は教壇に立たないと述べた。ハーバード大学ケネディ行政大学院のモサバル・ラフマニ・ビジネス・政府センターの所長からも即時離任する。広報担当者は「今学期にサマーズ氏と共同で授業を担当していた教師が残り3回の授業を引き継ぐ」と説明した。大学側は同日、サマーズ氏がハーバード大での教職を退くという意向を大学に伝えたことを確認した。サマーズ氏は米議員らが先週公開した2万件以上の文書でエプスタイン氏との詳しいやりとりが明らかになった著名人の1人だった。電子メールで名前が言及されていても不正行為があったことを示唆するわけではないものの、エプスタイン氏と交流があったことで疑念の声が上がっていた。