米トランプ政権のウクライナ和平計画に欧州が反発している。欧州当局者は、いかなる計画もウクライナ政府の承認が必要で、この紛争が同国の降伏で終わってはならないと主張している。米当局者によれば、トランプ政権がまとめた28項目の和平案は、ウクライナが領土割譲でロシアに大幅に譲歩し、ロシアによる将来の攻撃を抑止するための平和維持部隊の派遣の要求を取り下げるなどの内容が含まれる。ウクライナ政府はこうした提案をすでに拒否している。当局者の話では、ホワイトハウスは複数の項目からなる素案をまとめて紛争当事者に受け入れを迫るという、パレスチナ自治区ガザでの停戦を仲介したのと同様の手法を使おうとしている。欧州当局者は、和平計画の策定に関与しておらず、米国の提案について説明を受けていないと語った。米欧の当局者によれば、米国務長官が21日に欧州の国防当局者と会合を開く予定だ。