トランプ米政権による移民取り締まり強化と強制送還の拡大が労働市場に影響を及ぼしていることが9月の統計で改めて示された。米国生まれの就業者数は9月に67万6000人増加し、外国生まれの就業者数は7万人減少した。米国生まれの労働力人口は34万8000人増え、外国生まれの労働力人口は16万6000人減った。この数字には多くの注意点がある。まず、季節調整されておらず、変動が極めて大きい。9月は8月をほぼ相殺する数字だった。また、基になっているサンプルの世帯数が少ない。このサンプルと、おそらくすでに古くなった人口推計を使って試算されている。さらに、外国生まれの人の調査回答率が低下している。滞在資格のない人は政府職員と話したがらないからかもしれない。「外国生まれ」には、合法的に入国した人と不法に入国した人が含まれる。