米労働省が20日発表した9月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は予想とは異なり前月比11万9000人増となった。失業率はわずかに上昇して4.4%となり、4年ぶりの高水準となった。政府機関閉鎖のため、9月分の発表は7週間近く遅れた。12月9~10日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)を前にすでに意見が分かれている米連邦準備制度理事会(FRB)は、この雇用統計により、新鮮味に欠けあまり確定的ではない政府データを抱えることになった。大いに待ち望まれていた9月のデータは、2カ月前の時点の労働市場の状況を初めて政府が示したもの。だが現在の経済状況や今後の見通しについてはほとんど示唆していない。これは、10月1日に始まり先週ようやく終了した政府機関閉鎖の影響が長引き、失業率や消費者物価などの問題を評価するのに必要な最も重要なデータの一部の収集と報告が停止されたことによるものだ。