仲間外れにされる女性のイメージ写真はイメージです Photo:PIXTA

前の会社では同僚たちと問題なく付き合えていたのになんで……。中途採用で入社して「人間関係がうまくいく人」と「失敗して嫌われる人」の違いは何でしょうか?新しい人間関係を築く際に思わず口にしがちな「絶対NGワード」を紹介します。(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人)

転職後の人間関係は
「言葉遣い」で決まる

 私たちは、仲間内だけで通用する言葉を使うのを好みます。

 仲間にしか通じない言葉を使うことで、一体感を得ることができるからです。いわゆる「隠語」や「ジャーゴン」「符丁」と呼ばれる言葉が自然に発生するのはそのためです。

 お医者さんは、お医者さんだけが理解できる“医学用語”を使って話します。そうすることで、「私たちは他の人とはちょっと違うよ」という特権意識を仲間内で共有できますし、喜びを感じられるからです。

 弁護士もそうですし、大学教授もそうですし、不良グループもそうです。グループ内だけで通用する言葉を使って話すことで、仲間内での親密さを高め、グループとしての絆や結束を高めています。
会社はどうでしょう?

 もちろん、会社も例外ではありません。

 会社によって、使う言葉がちょっとずつ違うのは、そうすることで「わが社の一員」という意識を高めようとしているのです。

 というわけで、中途採用された人は、まず転職先の会社で使われている用語に慣れなければなりません。新しい会社の人たちが使っているのと同じ言葉を積極的に使うことで、「私もみんなの仲間だよ」というアピールができますから。