「期限、頻度・度合い」を具体的にして、
暗黙の前提がないかを確認
もう1つ例を挙げます。某事業部の課長から、「この提案を部長と内部検討したいから、討議用の資料を来週月曜に用意してほしい」と依頼を受けたことがあります。
その際、私は「内部検討であれば、提案内容やスケジュール、費用がだいたいわかる程度でいいですよね?」と確認したところ、「それでいいよ」との返答を受けました。
その後、資料を用意し、念のため金曜日に課長の元を訪れ、「資料を用意しました」と渡したところ、「これじゃダメだよ」との困惑の返答をされてしまいました。課長としては、「正式な提案書とほぼ同等の体裁で、部長と打ち合わせるつもりだった」とのこと。
私は”内部検討”と”討議用資料”という2つの言葉を聞いて、ドラフト版の資料で充分だと思い込んでいたのですが、課長が意図していたのは、正式な提案書とほぼ同等の体裁でした。このため、土日を使って正式な提案書形式に整え、なんとか月曜に間に合わせました。
「空中戦」になることを避けるため、期限、頻度・度合いは具体的でわかりやすい表現を用いるとともに、言葉に表していない暗黙の前提がないかを確認しましょう。
(次回掲載は、6月27日の予定です)
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