仕事の計画はどうやって立てればいい?
タイムマネジメントは仕事の振り分け術
手間をかけずにうまくタイムマネジメントを行なうためには、前回述べた「タスクの管理」を含めた計画の立て方が重要です。この「計画」というのは、「仕事の進め方」でもあります。しかし「今週の仕事の進め方を書き出してください」と言われて、スラスラと書き出せる人はほとんどいません。これにも、コツやテクニックが必要なんです。
まずは『計画を立てる』ということについて、ちょっと考えてみましょう。そこで勘違いをすると、あとあと響きそうですからね。
私が子供の頃に読んだ『ドラえもん』の中に、時間の使い方について考えさせられる、こんな話がありました。「ドラえもんだらけ」というタイトルの作品です。
その話は、のび太くんが、溜めこんでいた宿題を明日の朝までにやってほしいとドラえもんに頼みこむところから始まります。どら焼きに釣られて宿題を引き受けてしまったドラえもんですが、朝までに宿題をやるのは大変。そこで、タイムマシンを使って未来の自分を連れてくることにします。大人数(の自分)で取り組めば、宿題もすぐ終わるというわけです。ここまでは、いいアイデアだったのですが……。
ドラえもんは2時間後、4時間後、6時間後、8時間後の自分を連れてきて、その5人で宿題に取り組みます。ほどなく宿題は終わったのですが、そのあとが大変。安心して寝ついたところに、2時間前のドラえもんが呼びにきます。また宿題が終わって元の時間に戻ったと思ったら、今度は4時間前のドラえもんが呼びにくる……というわけで、結局、朝までろくに寝られません。さらに、最後には疲れ切ったドラえもんが暴れ出してしまいます。これなら、最初から一人で徹夜してやった方がマシだったのかもしれません。
この話、ドラえもんはどうすればよかったと思いますか? せっかくタイムマシンを使うのなら、2時間後や4時間後でなく、明日や明後日の自分を連れてくることもできます。その方がラクですし、合理的ですよね(もちろん、マンガとしては面白くありませんが)。