“地味な株”で資産10倍!バリュー株投資が最強であるワケ
働きながら株で資産50億円を築いた“本当に儲かる3つの投資術”を初公開――余命宣告を受けた医師 兼 個人投資家の父が愛娘に捧げる著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)。4度の手術を経て、49歳で肺と肝臓へのがん転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても51歳はわからない」と宣告された著者が、働きながら50万円を50億円に増やした投資法を愛娘に向けて全力指南。再現性の高い3つの投資法をマスターすれば、忙しく働きながらも「一生困らないお金」を稼げるようになる。「人生の集大成として、出し惜しみ無しで、魂を込めて書きました」(著者より)。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【働きながら株で資産50億円】「これで人生勝ち組だ!」と震えた! 投資の神様、ウォーレン・バフェット流「必勝の法則」Photo: Adobe Stock

「テンバガー」も夢じゃない! 割安株の底力

最も期待値が高いのは「シクリカルバリュー株」だけれど、バリュー株だって十分に儲けることができる。

実際、バリュー株投資として買ったアークランドサービス(現 アークランドサービスホールディングス:2023年上場廃止)は、株価が買った時点の10倍超に上昇する、いわゆる「テンバガー(10倍株)」を達成している。

失意の底で出会った「投資の神様」の金言

そもそも僕がバリュー株投資に目覚めたのは、医師国家試験に落ちて、本格的に投資の勉強を始めた25歳のときだ。

さまざまな株式投資に関する本を読みあさるなかで、“バリュー株投資の父”といわれるベンジャミン・グレアムや、そのグレアムに学んだ“投資の神様”ウォーレン・バフェットといった名だたるアメリカの投資家たちが、バリュー株投資をすすめていることを知った。

「これで勝てる」と震えた“必勝パターン”の発見

僕自身も「割安なときに買って長期間保有し、株価が高まったところで売るのが“投資の王道”」と思うようになった。

これに気づいたとき、「よし、これで俺の人生は勝ち組決定だ!」とさえ思えるほど腹落ちしたんだ。

【解説】数字の裏側にある「変化の本質」を読み解く

この事象は、市場で起きている結果の一つに過ぎません。

個人投資家にとって真に重要なのは、表面的な数字や値動きに惑わされず、その奥にある「背景」を正しく理解することです。

「株価」ではなく「企業価値」への影響を見極める

市場は往々にして、新しい情報に対して短期的に過剰反応(オーバーシュート)する傾向があります。しかし、株価が大きく動いたとしても、それが直ちに「企業の価値」が変わったことを意味するわけではありません。

ここで一度、冷静に問いかけてみてください。「今回のニュースは、その企業が持つ長期的な競争優位性や、将来稼ぐ力に構造的な変化をもたらすものか?」と。

もし、今回の一件が一時的な外部要因に過ぎず、ビジネスモデル自体が健全であれば、市場の動揺はむしろ絶好の投資機会になる可能性があります。逆に、成長シナリオの根幹に関わる変化であれば、保有方針の抜本的な見直しが必要です。

情報を「売買の引き金」にしない
長期的な視座を持つ

投資において最も避けるべきは、雰囲気に流された感情的な売買です。

ニュースを見た瞬間に飛びつくのではなく、得た情報をあくまで「自分の投資シナリオを点検するための材料」として活用しましょう。当初描いた数年後の成長ストーリーと照らし合わせ、整合性が取れているかを確認するのです。

日々のノイズ(短期的な変動)とシグナル(本質的な変化)を区別し、事実に基づいて判断を下す力。それこそが、不確実な相場環境の中で資産を守り、育てていくための最大の武器となります。

※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。