米鉄鋼大手USスチールは、イリノイ州のグラナイトシティ製鉄所で生産を再開する計画だ。トランプ政権は昨夏、同製鉄所の生産継続のため介入していた。USスチールは2年前、グラナイトシティ製鉄所で鉄鋼生産を停止しており、さらに事業を縮小する計画だったが、政権が今年9月にこの動きを阻止していた。現在は需要増加の兆候を受けて、来年の早い時期にグラナイトシティ製鉄所の高炉2基のうち1基を再稼働し、鉄鋼用の溶銑(ようせん)を生産することが正当化できると考えている。USスチールの新たな所有者である日本製鉄の約束に基づき、他の製鉄所にも改修が施される中、グラナイトシティ製鉄所の生産能力が必要になると見込まれている。