大学4年間でしか得られない価値

――なるほど。たしかに新卒一括採用、終身雇用が当たり前だった昔と今は全然違いますよね。

びーやま:そうなんです。昔は新卒カードのインパクトがハンパじゃなかったというか、いい大学を出ていないとある程度キャリアが決まってしまうなんてことがあったかもしれませんが、今の時代は違いますよね。「え? そんな大企業が?」みたいな会社が年中中途採用をしていますから、就職における学歴の価値は変わってきているなと。

 それであれば、やっぱり大学は大学として楽しむところといいますか、就職予備校として使う必要はないのかなと僕は思います。1つの学問を4年もかけてじっくり学べることなんて人生でそうそうないことですよ。

――言われてみれば、大人で4年間勉強に専念する時間を確保するのは至難の技ですね。

びーやま:ですよね。

 だから、学問を深く学ぶというのは、大学生の役割であると同時に特権なんです。せっかくその権利があるわけですから使い倒してほしいなと。

 僕も大学で「生涯教育学」という学問に出会いましたが、そこで学んだことが今も生きていますし、大きな人生のテーマになっています。ぜひ皆さんにも自分の好きな学問をとことん学んでほしいです。

――よく理解できました。本日はありがとうございました。

※1:本記事ではびーやま氏、もしくは編集部宛に届いた悩みを扱っております。
びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。