中国は来年から鉄鋼輸出に許可制度を導入する計画だ。この措置により、世界的な貿易摩擦の焦点となってきた鉄鋼の輸出が抑制される可能性がある。商務省と税関総署は12日に発表した共同声明の中で、輸出企業は1月1日から特定の鉄鋼製品を輸出する際に許可を得る必要が生じると明らかにした。決定の理由については説明しなかった。商務省が公表したリストによると、ステンレス鋼を含む300種類の特定鋼材製品の輸出が許可制度の対象となる。先に発表された中国の貿易データによると、今年はモノの貿易黒字が初めて1兆ドル(約156兆円)を突破した。鉄鋼製品の輸出量は1~11月に前年同期比6.7%増の1億0800万トンに達し、年間では過去最高を更新する見通しだ。