退屈でも儲かる…「バリュー株投資」が、結局最強の資産形成術であるワケ
働きながら株で資産50億円を築いた“本当に儲かる3つの投資術”を初公開――余命宣告を受けた医師 兼 個人投資家の父が愛娘に捧げる著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)。4度の手術を経て、49歳で肺と肝臓へのがん転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても51歳はわからない」と宣告された著者が、働きながら50万円を50億円に増やした投資法を愛娘に向けて全力指南。再現性の高い3つの投資法をマスターすれば、忙しく働きながらも「一生困らないお金」を稼げるようになる。「人生の集大成として、出し惜しみ無しで、魂を込めて書きました」(著者より)。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【働きながら株で50億円】「期待」にお金を払うバカ、「現実」を買うプロ…20年後、資産4倍の差がつくワケPhoto: Adobe Stock

歴史的データが暴く「残酷な格差」

アメリカの投資家ウィリアム・バーンスタインは、著書『投資「4つの黄金則」』で、バリュー(割安)株とグロース(成長)株の「年率リターン」を紹介している。

シカゴ大学のユージン・ファマと現在はダートマス大学大学院のケネス・フレンチによる研究で、1926年から2000年までの米国株の年間リターンを「大型バリュー株」「大型グロース株」「小型バリュー株」「小型グロース株」に分けて比較した。

大型・小型問わず「バリュー株」が圧勝

その結果、大型バリュー株は12.87%、大型グロース株は10.77%、小型バリュー株は14.87%、小型グロース株は9.92%――というものだった。つまり、大型株も小型株もバリュー株のリターンはグロース株を上回る

日本市場でこそ際立つ「7%」の優位性

さらにアメリカ以外の12カ国でリターンを調べた結果、イタリアを除くすべての国で、バリュー株のリターンがグロース株を上回った。

日本では、バリュー株が14.55%なのに対し、グロース株は7.55%という結果。なんと7%も違うんだ。

【解説】統計が教える「不都合な真実」をどう生かすか

歴史的なデータが突きつけた「バリュー株の圧勝」という事実は、私たちの直感とは真逆の結果かもしれません。

華やかにニュースを賑わす急成長企業よりも、地味な割安企業のほうが、長期的には投資家を豊かにしてきたのです。

「7%の差」がもたらす絶大な資産格差

特に注目すべきは、日本市場における約7%のリターン差です。「たかが7%」と侮ってはいけません。複利の世界において、この差は致命的です。

仮に100万円を運用した場合、年利7%と14%では、10年後には約2倍、20年後には約4倍もの資産格差がつきます。この歴史的データは、私たちが一時的な流行を追うよりも、「統計的優位性」のある側に立ち続けることの重要性を無言で物語っています。

「期待」にお金を払うか、「現実」を買うか

なぜ、これほどまでにグロース株はリターンが低いのでしょうか。それは、グロース株の株価に「過剰な期待」が含まれているからです。

「これからすごいことになる」という期待で株価が吊り上がっているため、少しでも成長が鈍化すれば、失望売りで株価は暴落します。一方、バリュー株は元々「期待されていない」ため、株価は割安に放置されています。業績が「普通」であるだけで再評価され、株価が上昇しやすいのです。

孤独に耐える者が最後に笑う

周りが話題のAI関連株や急成長株で盛り上がっているとき、地味なバリュー株を持ち続けることは、孤独で退屈かもしれません。しかし、投資はエンターテインメントではありません

この歴史的データが示す「勝ち馬」に乗る勇気を持ち、感情ではなく「確率」で投資判断を下せる投資家こそが、最終的に大きな果実を手にすることができるのです。

※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。