就職先がMARCHと日東駒専は違う?

――なるほど。理屈はわかったのですが、そのうえでさらに受験生は悩む気がしまして、その点はいかがでしょうか。

びーやま:それはそうですよね。それだったら将来の就職希望業界や企業で考えるのも1つの手かなと思います。

 たとえばMARCHと日東駒専だと、就職企業先の差がそれなりにあるのですが、現実味を持って新卒で大企業を狙うならMARCH一択です。もちろん、日東駒専でも無理ではないので、ある程度こんな業界で働きたいというのが決まっている人向けですが。

――なるほど。浪人したことで生涯年収などは変わるのでしょうか。

びーやま:僕は1年程度だと変わらないと思っていまして、もちろん何かしらのデータはあるのでしょうが、1年浪人した分の給与なんてその後の頑張り次第でどうにでもなりそうですよね。10年とかの差じゃないわけですから。

 むしろ浪人して志望校に行けたらお金以上に自分の心が満たされたり、自信がついたりしますからいいことのほうが多いんじゃないかなと。

――よく理解できました。浪人も悪い選択肢じゃないですね。

びーやま:そう思います。ただ、1点注意点もあって、浪人したからといって成績が自動で上がるわけではないということです。浪人するからには勉強以外のことはやめましょう。全部勉強にあててください。現役時代よりもハードに勉強できると約束することが浪人の絶対条件です。

――強い覚悟が必要なわけですね。

びーやま:そうですね。ただ、そこで勉強したことは人生の大きな糧になります。

 いずれにしても、浪人か現役進学かはその人の考え方や価値観でかなり左右されるので、世間や誰かがどうとかではなく、自分がどうしたいかで決めてほしいです。応援しています。

――ありがとうございました。

※1:本記事ではびーやま氏、もしくは編集部宛に届いた悩みを扱っております。
びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。