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米ホワイトハウスのスージー・ワイルズ大統領首席補佐官は、ドナルド・トランプ大統領から問題解決を任されることが多い。16日には、自らが引き起こした珍しい頭痛の種の収拾に追われた。
ワイルズ氏は米誌バニティー・フェアの一連のインタビューに応じ、異例なほど率直に語った。JD・バンス副大統領やパム・ボンディ司法長官、その他の政権高官を批判し、トランプ氏の就任1年目の決定の一部に疑問を呈した。
ホワイトハウス当局者によると、ワイルズ氏の事務所は同誌の写真撮影を直接手配し、撮影前に他の関係者にも参加を求めた。撮影には丸1日を要した。ホワイトハウス広報室はインタビューにほとんど関与しておらず、当局者らは特に、政権幹部の一部の不格好なクローズアップ写真にがくぜんとした。
しかし、トランプ氏はこれらを全く気にしなかった。側近によれば、同氏は長年の最側近であるワイルズ氏を解任するという案を笑い飛ばした。政権高官によると、トランプ氏はワイルズ氏に対し、バニティー・フェアは「われわれに決して好意的ではない」ため、同誌と長時間話すべきではなかったと伝えた。
トランプ氏は17日、ワイルズ氏は続投するかという記者団の質問に「そうだ、彼女は素晴らしい仕事をしている」と答えた。キャロライン・レビット報道官はワイルズ氏について「トランプ大統領が望みうる最高の首席補佐官だ」と述べた。
バニティー・フェアの担当者はコメントを控えた。
連邦政府の大半もこれに追随し、ワイルズ氏を支持する姿勢を示した。ワイルズ氏から批判された当局者でさえ、同氏を称賛する声明を発表した。トランプ氏は米紙ニューヨーク・ポストに対し、ワイルズ氏は「素晴らしい」と評価し、自身の「アルコール依存症者のような性格」という同氏の見方にも同意した。バンス氏は、自分が「陰謀論者」であることが多いのは事実だと述べた。ボンディ氏は、性犯罪で起訴され拘置所で死亡した米実業家ジェフリー・エプスタイン元被告に関する文書の扱いでワイルズ氏に「失敗した」と言われたが、同氏を「親愛なる友人」と呼んだ。







