写真はイメージです Photo:PIXTA
大人の日々は「選択」の連続です。ピンチをチャンスに変えるには、どうすればいいのか。高い評価や人望や信頼をたくさん得られるのは、どっちの選択肢か。微妙な状況への立ち向かい方を通じて、より大きな幸せをつかめるトクな道を探りましょう。
※「お悩み」は編集部で作成した架空のモデルケースです。
今回の「お悩み」
課の忘年会も宴もたけなわ。課長の自分を含めて、みんな赤い顔で盛り上がっている。
そんな中、若手の女性が、スマホで参加者の顔や宴会の様子を撮り始めた。酔っている様子を撮られるのは、あまり愉快ではない。かといって「おい、撮るなよ」と言ったら、無粋な上司と思われそう……。
やめさせるか、放っておくか。さてどっち?
選択のポイント
昨今、写真を撮ることや撮られることは、ずいぶんカジュアルな行為になりました。スマホで写真を撮り合うことが、コミュニケーションのきっかけになったりもします。ただ、当たり前ですが、いつでもどこでも撮っていいわけではありません。
お酒の席でも、みんなが撮られることを承知しているなら、盛り上がるきっかけになるし楽しい記録にもなるでしょう。しかし、なかには不愉快に思う人もいるかもしれません。少なくとも今の自分は、撮られたくない気分です。
とはいえ、せっかくの酒の席で細かいことは言いたくないし、楽しい雰囲気を壊す無粋な上司と思われるのも避けたいところ。そのまま放っておくというのも、ひとつの選択肢です。
ただし、宴会が終わるまでイライラが積み重なっていきそうだし、その部下に対して必要以上にマイナスの感情を抱いてしまうかもしれません。
ここは、言い方を工夫しつつ「撮らないでほしい」という気持ちを示しましょう。
「撮るなよ」と命令形で言うと、相手はカチンと来て不毛な対立が生じそうです。冗談めかして「おっと、撮るなら事務所を通してください」と言っても、単なる寒いギャグだと思われるだけで、撮ってほしくないという真意は伝わらないでしょう。
「酔っている顔を撮られたくない人もいるかもよ」と、ほかの人の気持ちを代弁する体で注意する方法もありますが、微妙にズルいかも。
ここは「いや、ちょっと赤い顔で恥ずかしいから」と穏やかに言いつつ手で顔を隠すぐらいが、ちょうどいい抗議の仕方です。







