なかには、大谷選手が書いた目標達成シートを見て、自分も真似て書いた人もいるのではないでしょうか。しかし、「うまく書けなかった」「書いてはみたものの、それを実行に移すことができなかった」という話もよく聞きます。
実は、マンダラチャートで目標を立て、それを達成していくには、ちょっとしたコツが必要なのです。
ポイントは、「現在・過去・未来」という時間の流れに沿って記入するのではなく、「なりたい自分」から逆算して考えていくこと。それは同時に、自分の人生を棚卸しして再構築していくプロセスともいえるでしょう。
迷ったときこそ、アウトプットすることが効果的
50代前後は「ミッドライフ・クライシス」ともいわれます。この年代は、自分の健康のこと、仕事や家族のこと、老後のお金のこと、さらには親の介護などいろいろな課題が出てくる時期でもあります。
「将来を考えている」「老後に不安を持っている」という人は多いことでしょう。でも、漫然と考えているだけでは、なかなか実践はできません。そんなときこそ人生の「航海図」と「羅針盤」が必要になるのです。
「これまでの人生の棚卸し」や「これから先の方向性」を改めて紙に書いたり、パソコンやスマホで打ち込んだりしてアウトプットすることは、多くの人が想像しているよりも、はるかに重要で効果的です。
もちろん、頭の中に浮かんだことを、箇条書きでメモするだけでも意味があります。しかし、マンダラチャートではアウトプットした文字をチャートに配置することで、実現可能性はもちろん、今すべきことがはっきりと見えてくるのです。
世の中には夢実現ツール、目標達成シートなどと銘打ったツールは数多く存在しますが、その中でもマンダラチャートは、他に類を見ない大きな特長を持っています。
マンダラチャートの構造は3×3の9マスが基本です。一見するとシンプルすぎるように感じるかもしれませんが、中央のマスを核として、周囲に8つのマスを配置したその構造と関係性、そしてそのベースとなる思想が、マンダラチャートを特徴づけています。








