特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”から、食品大手を含む22社から内定を獲得し、現在は就活ノウハウの発信を8年間続けている「就活マン」こと藤井氏。その実体験をもとにした著書『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載の一冊です。今回は、SoZo株式会社 代表取締役として活躍しながら、3人の子どもを育て、実際に就活もサポートしてきた『1冊まるごと「完コピ」読書術』著者のあつみゆりか氏との特別対談が実現しました。親からみたリアルな就活の視点から、今の就活で「絶対に通用しないこと」について語っていただきます。(構成/ダイヤモンド社・森)
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就職活動は「地頭勝負」
『1冊まるごと「完コピ」読書術』(PHP研究所)
――本日は、長年就職活動の現場を見てこられたお二人にお集まりいただきました。早速ですが、お二人が見てきた中で、昔と今で就活が一番変わったと感じるポイントは何でしょうか。
あつみゆりか氏(以下、あつみ氏):まず、難易度がすごい上がっていると感じます。特に外資系のコンサルやマーケティングなどの上位企業では、フェルミ推定の問題などが結構出てくるのですが、これらはその場で考えなきゃいけないものばかりです。
藤井智也氏(以下、藤井氏):用意してきたテンプレートでは何も通用しない状態ですよね。
あつみ氏:ええ。質問の角度とかも全部見られていて、その子の地頭をしっかり見ようという面接になっているので、ごまかしが効かないんです。また、最近はAI面接なんかも出てきて、感情で好かれるといった要素が入らない面接も出てきています。人から借りてきたような「学チカ」(学生時代に力を入れたこと)などで突破することは、もはや到底できない状態になっているんです。
早期化も顕著に
――特に外資系企業の難易度が高くなってきてますね。藤井さんは、就活の変化について、他にどのような点を大きく感じますか。
藤井氏:私からは、一番大きいのが早期化だと感じています。私が就活をした2016年卒の頃は、3月一斉スタートが王道の流れでした。「マイナビが公開された、よし、エントリーしよう」というのが一般的な流れだったんです。
――今では考えられないですね。
藤井氏:はい。今はスカウトサイトでもう内定が出てしまうなど、早期化がかなり進んでいます。この影響で、周りの就活生が「え、もう内定出たの?」「内定持ってんの?」といった会話になるんです。大企業は厳しくなっている一方で、早期化が進むことで、普通の中堅企業や、比較的低い企業は「早く動いて内定を出そう」という動きがすごい勢いで加速しています。
――早期化についていけていない学生は、その分不利になってしまうと。
藤井氏:その通りです。いつの間にか取り残されちゃう、という不安を感じている学生が多いです。
あつみ氏:大学3年生の次女も、夏前にサマーインターンの選考で内定をもらっていました。
――私が24卒で就活をしていた頃でも、「よし、就活始めよう」と思った8月には、もうサマーインターンが終わっていたという感覚でした。
藤井氏:情報を取る速さや、動くタイミングが昔よりどんどん早期化しているのを感じます。大学1年生の時から就活を研究していた僕から見ても、今は情報戦の様相を呈していると思います。
あつみ氏:早期化は、親の立場から見ても強く感じますね。娘の就活をサポートしていたときも、「もうこの時期から動くの?」と驚くことが多かったです。特に最近は、情報をどれだけ早く掴めるかで差がつく印象があります。
――選考の難易度がどんどん上がり、早期化も進んでいるんですね。あつみさん、藤井さん、ありがとうございました。
(本稿は、『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』の著者・藤井智也氏と、『1冊まるごと「完コピ」読書術』の著者・あつみゆりか氏への対談インタビューをもとに構成したものです)








