株式投資で資産を増やし続ける人たちは、「株の売買タイミング」をどう見極めているのでしょうか?「株価チャートのクイズに答えるだけで株のセンスが身につく」―そんなユニークなスタイルで人気を集めているのが『株トレ──世界一楽しい「一問一答」株の教科書』です。著者は、2000億円超を運用した元ファンドマネジャー、楽天証券の窪田真之さん。この記事では、編集担当の視点から、本書のポイントを紹介します。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

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その下落は「チャンス」か「引き際」か?

 チャートを見る際、多くの人が「株価のアップダウン」ばかりに気を取られがちです。

 しかし、窪田さんは「売買高の変化」を見る習慣をつけるべきだと強調します。なぜなら、売買高の増減には重要な情報が含まれているからです。

 例えば次のチャート。2ヵ月前から上昇を続け、高値を更新してきた銘柄が、ここ1ヵ月は足踏みをしています。

「え、今売るの?」株で儲けている人が見逃さない「売りのシグナル」とは

A:押し目と判断して「買い」

B:上昇トレンドは終わったと判断して「売り」

 あなたは、この瞬間、どちらの投資判断を下しますか。

プロが教える売りシグナル

 窪田さんは、このチャートは「売り」だと言います。

 なぜ、ここで買ってはいけないのか。もう一度チャートを見て、相場でどんな変化が起きているのかを考察してみましょう。

「え、今売るの?」株で儲けている人が見逃さない「売りのシグナル」とは売買高の変化に注目しよう

 株価が一度高値をつけた後、再び高値に挑み反落することを「二番天井」と呼びます。このチャートを見ると、二番天井を付けて反落したところから売買高が減り、3週間ほど前の安値を割っていることがわかります。

「高値圏での売買高減少」は人気の離散である、と窪田さんは『株トレ』で語っています。

 このチャートが示すのは、2ヵ月間続いてきた「買いの勢い」が力尽きている相場と言えるでしょう。ここから先は、下げが加速するリスクが高いのです。

 ぜひ明日から「売買高」に注目してみてください。それだけでも、あなたの売買判断が確実に変わるはずです。