ペリーとか滝沢馬琴とか卑弥呼は、アイドルファンもスポーツファンも知っています。それを現代的なキラキラしたものに組み合わせるとおかしい。
例えば「進化論×夏フェス」「バナナボート×遣唐使」。逆に、流行りのものを流行りのパターンと組み合わせても私が言う“面白”にはならない。
例えばハリー・ポッターについて「実写化されるときのキャストを考えよう!」だとファン向けのコンテンツです。敵を作らないように言い訳しますが、もともとファンの人数が多い素材については面白くする必要がないと考えています。
ただ、この記事では自分なりの面白さを見つけてそれを伝える、という竹槍でUFOを落とすようなことを目指しているわけなので、面白くして違うカルチャーの人たちの気を惹く必要があります。
「ハリー・ポッターを、菊人形でやるとしたら」だと組み合わせの違和感があるので面白さが出てきます。
教科書や菊人形などの素朴なものは分かる人が多くて広い。面白くする、というのはとてもメジャー指向の考えだと思います。
小学生でもわかるような
「ずらし」ネタを持とう
強いライターは、ずらしの“鉄板ネタ”を持っていることが多いです。私は教科書ネタをよく使うし、物作りだとすぐに大きくしてみたり、ダンボールを使いがちです。バネやぬいぐるみが好きなライターもいます。
小学生でも使えるようなプリミティブな素材は、キラキラしたものと組み合わせると面白くなります。「バネが演じる『アナと雪の女王』」とか「ダンボールで作る六本木ヒルズ」とか。
『「面白い!」を見つける 物事の見え方が変わる発想法』(林 雄司、筑摩書房)
逆に方法がキラキラしている場合は題材を素朴にする。「プロジェクションマッピングでカメムシを表現する」とか。それは影絵かもしれませんね。
以前、渋谷駅の地下の模型を作ったことがあるんですが、最初はレーザーカッターでアクリル板を切って作ったらカッコよくて面白くなかった。だからダンボールで作り直しました。ダンボールだと、「複雑な地下の模型」とのギャップが出るんですよね。
それに作ったものがゆがむから妙な味わいが出る。得意な素材、しかも小学生でも使えるようなものをひとつ持っていると強いかもしれませんね。
器用にうまく作ることが面白いわけではない、というのが落とし穴だと思います。素朴に、「これだったら自分にもできるんじゃない?」と思ってもらえることが一般性を獲得します。







