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ネットで情報を探す際、誰しも「手っ取り早く有益な知識がほしい!」と願う。そんなタイプの読者には、きっぱりと背を向けた編集方針で成長してきたのが、デイリーポータルZだ。読んだ瞬間の楽しさを追求する記事作りには、どんな仕掛けが隠されているのか?同サイトの編集長が、「面白さ」の秘密を教えてくれた。※本稿は、デイリーポータルZ編集長の林 雄司『「面白い!」を見つける 物事の見え方が変わる発想法』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

相手に面白いと思わせるには
驚きと共感の2つが必要

 面白さには、驚きだけでなく共感が必要です。突拍子もないこと言うんだけど、どこかに「分かる」と思う隙間を用意しとかないといけない。

 例えば「今日はジップロックを手にはめてきたんです」って言われたら、びっくりはするけど「何それ?」ってなる。驚いているだけで共感がない。

「今日はカレーを3つのジップロックに入れて持ってきました。ひとつがルー、ひとつが白米、ひとつが福神漬けです」だとどうでしょう。

 ジップロックで食材を保管している人は多いから共感は得られるかもしれない。

「確かにジップロックにごはんを入れるけど(共感)、それを弁当に?(驚き)」となる。

 寝ているとき見る夢ってそんな感じですよね。「家の中に象がいるけど、床が汚れないか心配している」とか。訳が分からないことが起きているのに、普通のこと、分かることを心配している。驚きと共感が混在している。面白さは明け方の夢のようなものかもしれません。

「共感」と「意外」という観点で「有名店の有名じゃない方を試す」というフォーマットを考えたことがありました。