「今日も仕事が、終わらなかった…!!」
毎日「また終わらなかった…」を繰り返して、うんざりしたり、落ち込んだりしていないだろうか。「量が多すぎて残業ばかり」「要領が悪い」「やりたいことができない」など、悩みは根深いのではないだろうか。
「その原因は3つの“隠れたムダ”です」――タスク管理オタクで、ダンドリ磨いて30年超のエキスパート・萩原雅裕さんはこう語る。今回は書籍『「今日も仕事が終わらなかった」はなぜ起きるのか? 仕事が3倍速くなる計画・実行・中断の技術』の中から、「仕事が終わらせる人のコツ」を紹介する。

実は周りから「仕事ができない」と陰口を言われる人の“超NG行動”Photo: Adobe Stock

「実行モード」で集中する

実行するときの一番大きなハードルは取り掛かることです。一度取り掛かってしまえば何とかなるんだけど、という人は多いのではないでしょうか。見るからに大変そうなタスクは取り掛かるのに躊躇してしまいます。

仕事ができない人は、この「取り掛かる」のが遅い傾向があります。これが、仕事を進めるときの隠れたムダ=「集中できていそうで、できていない」につながっています。

今回は、仕事が3倍速くなる計画・実行・中断の中から、「迷わず手を動かす技術」=実行モードのコツについて紹介しましょう。

「とりあえず5分」で区切る

そこで、大変そうなタスクは「とりあえず5分」というつもりで作業に取り掛かることをお勧めしています。
これはいったん作業に着手すると続けたくなる習性、心理学で「作業興奮」と呼ばれる仕組みを利用するテクニックです。作業興奮とは、作業に取り掛かると集中力が高まり、やる気が湧いてくる脳の仕組みです。

「人は悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ」という言葉を残したのはアメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズですが、これを仕事の場面に当てはめるなら「人はやる気があるから仕事が進むわけではない。仕事を進めるから、やる気になるのだ」と言えます。作業興奮という仕組みを活かすなら、やる気を出すため、集中するために「とりあえず5分でいいからやろう」という気持ちで取り掛かってしまえばいいのです。

気づけば1時間進めている

ここでのポイントは本当に5分でやめてもいい点です。実際にやる気にならなかったり、うまくいかなかったりしたら5分でやめて、別の作業に移っても構いません。「5分と言いつつ、実際には1時間やらないといけない」と思っていては意味がありませんから、自分自身で本気で「とりあえず5分。イヤだったらやめる」と信じて取り掛かります。
私の場合は、こうして「とりあえず5分」と思って始めると、気づくと1時間ほど進めていることが大半なので、このテクニックはとても有効だと感じています。

(本記事は『「今日も仕事が終わらなかった」はなぜ起きるのか? 仕事が3倍速くなる計画・実行・中断の技術』の一部を編集・調整・加筆した原稿です)