「今日も仕事が、終わらなかった…!!」
毎日「また終わらなかった…」を繰り返して、うんざりしたり、落ち込んだりしていないだろうか。「量が多すぎて残業ばかり」「要領が悪い」「やりたいことができない」など、悩みは根深いのではないだろうか。
「その原因は3つの“隠れたムダ”です」ータスク管理オタクで、ダンドリ磨いて30年超のエキスパート・萩原雅裕さんはこう語る。今回は書籍『「今日も仕事が終わらなかった」はなぜ起きるのか? 仕事が3倍速くなる計画・実行・中断の技術』の中から、「仕事が終わらせる人のコツ」を紹介する。
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“隠れたムダ”が生まれる時
こんな状況を思い浮かべてください。
こんなとき、みなさんはどうしていますか? きっと、「そのままパソコンを閉じて、帰ってしまう」という人が多いのではないかと思います。
しかし、これは実は非常に危険です。なぜなら、仕事が遅れてしまう“隠れたムダ”が、潜んでいるかもしれないからです。
「再開する」のは大きな負荷
一般的に、何かを「再開する」のは、負荷が非常に高いものです。「あれ、どこまでやったんだっけ?」といった「何を考えていたか思い出す作業」は、大きな負担として頭にのしかかってきます。
この「思い出す」作業で、私たちはムダな時間とエネルギーを消費してしまいます。ひとたび始めてしまえばスムーズに進む作業であっても、再開時の高い思考負荷は、私たちの仕事を遅らせる大きな要因となっています。
私は、この思い出す作業のことを手戻りならぬ「アタマ戻り」と呼んでいます。「アタマ戻り」が起きると、それまでの作業を思い出すために時間と労力がかかってしまいます。「せっかく一度考えた、頭のいい自分」が失われているので、作業中に思いついたアイデアやロジックを1回リセットして考え直すハメになっているのです。
手戻りよりも「アタマ戻り」は危険
多くの人は作業の「手戻り」には気をつけますが、思考の「アタマ戻り」を見過ごしています。
「手戻り」とは、「作業を進めたが、何らかの理由でその作業の成果物が使えず、もう一度同じ作業をやり直すこと」を指します。この「手戻り」は作業のやり直しなので目に見えやすく、誰もがムダだと感じるでしょう。
一方で、「アタマ戻り」は「一度考えたことを忘れてしまい、また考え直すこと」を指します。「アタマ戻り」は目に見えないため、そのムダに気づきにくいのです。
逆に言えば、この損失をなくすだけで、仕事は何倍にも速くなります。隠れたムダを取り去るだけで、多くの人の仕事は3倍近くは速くなるのです。
(本記事は『「今日も仕事が終わらなかった」はなぜ起きるのか? 仕事が3倍速くなる計画・実行・中断の技術』の一部を編集・調整・加筆した原稿です)








