お子さんが、第一志望に不合格となり、第三志望の学校に入学することになったと想像してみてください。
ご家庭が志望校に順位をつけてしまった場合、お子さんはそこで「自分は落ちこぼれだ」「本来の志望校には入れなかった」というコンプレックスを抱きかねません。その結果、学校生活が心から楽しめず、勉強への意欲も低下し、くすぶってしまうことになります。
保護者が志望校をランク付けすることは、お子さんの可能性を狭め、挫折感を残すリスクを背負うことを意味します。
全て第一志望の気持ちで臨む
油断は禁物
このリスクを回避し、お子さんがどの学校に進むことになっても充実した生活を送るために必要なのは、「全て第一志望の気持ちで受ける」という覚悟と、それを支える保護者の姿勢です。お子さんには、一校一校、目の前の入試に全力を尽くすという、当たり前の受験生としての姿勢を貫いてほしいのです。
保護者には、全ての志望校を「第二志望」「第三志望」ではなく、「わが子にとって最高の環境の一つ」として尊重していただきたいです。そうすれば、たとえ結果的に第一志望校に進めなかったとしても、お子さんはそこで「自分が頑張って合格した学校だ」と思えるようになり、前向きに学校生活をスタートできます。
また、入試の難易度が必ずしも偏差値の序列だけで決まらないという現実も知っておく必要があります。
特に同じ学校であっても、複数ある入試日程によって難易度が大きく変わるケースは珍しくありません。例えば、ある学校のある試験日が、「この日だけ極端に難しい」と感じる問題であったり、受ける受験生のレベルが高くなっていたりすることもあり、偏差値が7~8ポイント変動することさえあります。
「すべり止めだから簡単だろう」という安易な予測は、受験においては通用しないのです。
中学受験後に勉強をサボる子
入試への挑み方にある「共通点」
お子さんがどの学校に進んでも6年間充実して過ごせるようになるためには、保護者ご自身が「何のために中学受験をするのか」という問いに、今一度向き合って答えを出す必要があります。
受験直前のこの時期、保護者は目の前の合否に囚われ、非常にミクロな視点で物事を捉えがちです。第一志望校に不合格になったら「かわいそう」と感じるかもしれませんが、一度立ち止まってマクロな視点で子育てを考えてみてください。中学受験は、お子さんの長い人生の中の単なる通過点にすぎないのです。







