渋渋渋谷教育学園渋谷中学高等学校 Photo:PIXTA

10年、20年先の社会の変化を見据えて、子どもの教育を考え始める親が増えている。幼児から高校生まで教える人気学習塾「VAMOS」の富永雄輔代表が、教育の新潮流から、子供の学力の伸ばし方のヒントなどを解説する本連載。今回は、今注目の私立中高一貫校の「共学校」を紹介していく。偏差値帯としても幅広く取り上げるので、わが子にフィットする学校がありそうかぜひ参考にしてみてほしい。(進学塾VAMOS代表 富永雄輔、構成/ライター 奥田由意)

人気の難関校から今後注目の学校まで
私立共学校おすすめ5校を解説!

 今回は今、中学受験をするなら視野に入れたい注目の「男女共学校」を5校、紹介します。難関校から中堅校、注目校まで、偏差値帯としても幅広く取り上げ、前後編で紹介したいと思います。

渋谷教育学園渋谷中学高等学校
東京の私立共学で「最高峰」

 東京の共学最難関校として君臨する渋谷教育学園渋谷は、よく桜蔭や開成と比較されます。しかし、ずいぶん前に放送されていた「料理の鉄人」というテレビ番組で和洋中3つのジャンル同士で優劣を決めるわけではないのと同様、ジャンルが違うため比較対象にはなりません。いずれも優秀な学校として、それぞれの特色を理解することが大切です。

 渋渋の最大の特徴は、1学年200人(女子100人、男子100人)という少人数の共学である点です。少人数でまとまりやすく、一つの塊として成長することができます。

 ただし、男女が半々ということは、出会える同性の友達の数も半分になるということでもあります。例えば、桜蔭中学校の定員は235人です。女子の場合、個性的な子には、より多くの同性と出会える桜蔭の方が合うかもしれません。