自信ってなんだろう? 休みってなんだろう? 答えがありそうでなさそうな問題について、『自分に自信が持てません 生きづらさがほどける50の言葉』(ダイヤモンド社)を刊行したいれぶん氏と、『1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)などのヒットで知られる精神科医Tomy先生が、ゆる~く対談しました。
左:いれぶん、右:精神科医Tomy(イラスト・カツヤマケイコ)
ほぼ100%の人が自信なく生きている
いれぶん:今回の私の本のタイトルが『自分に自信が持てません 生きづらさがほどける50の言葉』なんですけど。自信がない人に対してトミー先生からのアドバイスを少しお聞きしたいです。
Tomy: 僕、ずっと前から言ってることのひとつに「まずはありのまま認めましょう」というのがあります。それを言った上で展開するというのが僕なりのパターンなんです。だから「自分に自信がない」というのは別にそれでいいじゃん、という話をしてからいきますね。そもそも自分に自信がない人が大半だと思います。専門的なことを言うと私は「自信を持って生きてます」という人のほうが、どっちかというと心配になっちゃうね。普段からこんなこと言う人なのかなとか、テンション上がってないかなとか、若干心配にはなるわけですよ。
いれぶん: 「私、自信があります」という人は、確かにそうですね。
Tomy: 私は自信があるんです、と言ったときのほうが、僕は精神科医なので、ちょっと通常モードではないかもしれないとか、あとで反応が来るかもしれないとか、そういうことを想定しながら話を聞く感じになると思います。第一のポイントとして、まず普通はそういうことはないんですよ。自信ないのは当たり前。私だってない。あとは人はジャンルが違うと自信がない場合も絶対ある。悩むのは自信がないジャンルで右往左往してるときだから、そのときは確実に自信がないわけです。そう考えると、ほぼ100%の人が自信なく生きてるわけですよ。
いれぶん: なるほど。そこについては実は私も同じ考えを持ってまして。私も今は自信満々なのかというとそうでもなく。自信がある人というふうに世間で思われている人が、自分を全く疑わないということではない。たまに落ち込んだりとかもするんだけど、そこから戻ってこれる力を持っている人だというふうに思ってるんですね。いろんな悩みがあって、いろんな落ち込み方がある。そういったいろんな悩みに効く言葉をひとつずつお守りとして持っておくと、落ちたときにもちゃんと戻ってこれるような仕組みを自分のなかに持てるんじゃないかなと、そう思って書いたんです。
Tomy: 本当にそういう感じの本になってると思いますよ。戻してくるというのは、やっぱり言葉の力、しかもシンプルにまとまっているほうが良いんですよね。自信がないときにすごく難しいもの読めないですよね。無理矢理読まされてると理解もできなくて、また自信なくなっちゃうみたいな悪循環になっちゃう。そもそも途中で脱落しちゃって、読み切れなかったことにまた自信失うというふうになっちゃいますもんね。自信がないというのは基本的には僕はデフォルトの状態だと思ってる。それをちゃんと割り切れてなかったりすると、しんどくなっちゃう。僕はよく「まず受け入れましょう」と言った上で「それを脇に置いておきましょう」という発想をするんです。
いれぶん: まず受け入れて、脇に置いておく。
Tomy: まず自信がない、と思った上で、それはさておき今これをやらなきゃいけないからやりましょうか、という感じでやってると、だんだん薄れてくる時間もありますよ、それでいいじゃないですか、みたいな。
いれぶん: 勉強になります。
Tomy: 結局、行動というのが大事だと思うんです、自信を持つというよりも。そういう意味では自分に最適化された環境にだんだん近づいていくと、自信があるないとかはどうでもよくなってくるなと思ったんです。僕もいれぶんさんもだんだん環境を自分に最適化してきているわけじゃないですか。発信するところを見つけて、発信して感謝の気持ちを得たときに、すごく落ち着いたということをおっしゃった。それが自信を持つ本当の意味だろうなと思ったんですよ。自分が納得したものを手に入れれば、それが自信になると思う。最初のうちはやっぱり最適化されてないから、そういうところで納得しないことをやらされたり、違う生き方を選ばされたりしてるときに自信を失うんだろうなと思うんです。それをだんだん自分の考えに基づいて修正していくと、だんだん解決していくことなのかもしれないですね。最適化されていない、自分に合っていない環境にいるからこそ、上手くいかないことも多いしモヤモヤもする。そこで最適化するためにはやっぱり行動がないと、最適化に向かっていかないですよね。自信がないからこそ、行動することに二の足を踏んでしまっている人たちが、ちょっと一歩を踏み出せるような、そういう言葉が50個詰まってる本ですね。サイコロ振らない限り自分に合ったところには進んでいかない。ただサイコロ振ればいいだけなんだよっていう勇気が得られる本だと思いました。
いれぶん:今回トミー先生の新刊が『ほぐれる休み方』ということで。結局、休み方とはちゃんと納得して試行錯誤しながら最適化するという意味なんですよ、ということが書かれている。私の本も同じく「ほ」で始まる「ほどける」という4文字が入っていて、同じように貫通したテーマがあって、それを1日違いのタイミングで世に出せたというのは、大変素晴らしいことですね。
イラスト・カツヤマケイコ
1978年生まれ。東海中学・東海高校を経て、名古屋大学医学部卒業。医師免許取得後、名古屋大学精神科医局入局。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医。現在は心療内科・精神科のクリニック院長として勤務。38万フォロワー突破のX(旧Twitter)が人気で、テレビ・ラジオなどマスコミ出演多数。著書『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)に始まる「1秒シリーズ」は、30万部突破のベストセラーとなり、『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の小説シリーズも大反響を呼ぶ。

1977年、岐阜県生まれ。会社員生活の23年間、店舗ビジネスのコンサルタントとして活動。300人を超える経営者と生々しい成功体験、失敗を多数経験する。自らは投資を失敗し、勤め先・家庭での信用すべてを失う。どん底を経験したことをきっかけに43歳で一念発起、発信活動をスタート。「何歳からでも遅くない」をテーマに、経験に基づくマインドセットやベーシックスキルなど人生をアップデートするヒントを発信し続けている。SNS総フォロワーは15万人超。2021年からは「全員で最高の生き方を手に入れる」オンラインコミュニティいれぶん塾を運営。塾生は卒業生を含め3000人超となる。
※本稿は、『自分に自信が持てません 生きづらさがほどける50の言葉』いれぶん(ダイヤモンド社)刊行を記念してXスペースで行われた対談から一部を転載したものです。









