自信ってなんだろう? 休みってなんだろう? 答えがありそうでなさそうな問題について、『自分に自信が持てません 生きづらさがほどける50の言葉』(ダイヤモンド社)を刊行したいれぶん氏と、『1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)などのヒットで知られる精神科医Tomy先生が、ゆる~く対談しました。
左:いれぶん、右:精神科医Tomy(イラスト・カツヤマケイコ)
ほぐれることが何より大事
Tomy:いれぶんさんの今回の本、『自分に自信が持てません 生きづらさがほどける50の言葉』(ダイヤモンド社)の表紙のイラストですが、鏡に映ってる小さくなった自分を見つめる男性という……これは30代とか40代ぐらいの男性の方をイメージしてる感じなんですか。
いれぶん:そうですね、20代30代ぐらい、40代も含むんですけど。というのも、私は今でこそこうやって発信活動してるんですけど、42歳まではSNSにもほとんど触れたことがなくてですね。割と労働時間の長い残業がたくさんあるような職場でずっと働いておりまして、20代30代の頃は全然自信がなかったんですよ。
Tomy:なるほど。
いれぶん:その頃にトミー先生の本に出会いたかったなと。だから毎日悶々と、22歳で社会に出て42歳ぐらいまでほとんどほどけたことがないぐらいギスギスしてました。そういう方たちに私の経験から伝えられることが何かあったらなと思って書いたのが今回の本ですね。
Tomy:「ほどけた」ことがなかったっておっしゃってたんですけど、今はほどけてるんですか。
いれぶん:今はおかげさまでほどけておりまして。42歳ぐらいから、私の場合は発信活動を始めて、今まで自分の中にあったものをアウトプットするようになって、毎日言葉を紡ぎ出して、それに反応してくれる人がいて、「いれぶんさんの言葉で元気になりました」と言ってくださる人が出てきたときに、だんだん私もほどけてきたって感じがありました。
Tomy:なるほどね。居場所を見つけた感じですか。
いれぶん:そうですね。たぶん居場所ですね。自分も誰かの役に立てるんだっていうのが分かってきたというか。
Tomy:書くことによって、専門用語で言うと「昇華」したということですね。
いれぶん:今回のトミー先生の新刊が『精神科医Tomyがやっている ほぐれる休み方』(だいわ文庫)ということなんですけど。私もまさにサラリーマン時代にほぐれませんでした。でも、今は好きなことを毎日やってるから、休みの概念があんまりないんですよ。家に帰れば子どもたちの学校が土日のときは、なんとなく休みの雰囲気が漂ってるんですけど。なんかやっぱり発信しちゃったりとか、仕事的なことをしちゃうんですよね。楽しいからいいんですけど。トミー先生自身もすごくいろんなことされてる気がするので、お休みに対しての考え方について、ちょっとアドバイスいただけませんか。
Tomy:ありがとうございます。これは編集者の方から「休み方の本を今回テーマで書いてほしい」って言われて、それに応えるような形で書いたんです。で、書いてるときに思ったんですけど、結局、休み方はどうでもいいんです。
いれぶん:どうでもいいんですか。
Tomy:ほぐれることが大事なんです。ほぐれてれば別にそれが休み方だろうが休んでなかろうが何でもよくて。自分の中でリフレッシュできることがあれば、それは別にどんな休み方であってもよいと思うわけですね。たとえば仕事の内容が変わると、まあ楽しいことをやってるから、もう仕事も遊びも変わらないんですよね。嫌なことをやらされてる時はそこから解放されるという意味での休みが存在した。でも、そうじゃない体勢になってる人だと、それをやってるから休んでないのかっていうと違う。何かやっててもほぐれてれば別にいいわけです。やっぱり楽しいことなんで、発信ってダラダラやっちゃうじゃないですか。
いれぶん:やっちゃいますね。
Tomy:でも脳みそを使いすぎるのは良くないです、医学的なことで言うと。ただたとえば、仕事と趣味が一致しているような状態の場合は、休みだから今日は何もやりませんっていう風にしちゃうと、何もやらなくてどうするのって感じになって、結局やりたくなっちゃうじゃないですか。だから、我慢はしなくていいんだけど、でも脳みそ使いすぎないほうが良い。脳みそを使いすぎないために、たとえば僕は「夕食後は発信しない」とか、そういう風に決めてますね。朝は頭がちゃんと回るんで、効率いいから活動しますけど、午後は割と自由自在というか、もう疲れてたら何もやらないぐらいにしています。午後に診察のない日は普通にジムとかに行ってダンスのレッスン受けたり、筋トレやったり。端からはとても暇そうに見えるんですよね。数え上げると結構色々活動してるはずなんだけど、夜はやらない。やらない時間はちゃんと意図的に作ってあげたほうがいいかなって思ってます。
いれぶん:やらない時間を意図的に作るということですね。
Tomy:いれぶんさんの『自分に自信が持てません 生きづらさがほどける50の言葉』を読ませていただいて、本当にシンプルで読みやすかった。でも何だろうこれ「あ、自分のことだな」とか「こんなことあったな」とか「まさにそうだな」って思う人もいそうな感じがする。質問とか疑問とか、等身大の感じの、そういうのに答えるような形でできてるすごく素敵な本だなと思いました。
いれぶん:ありがとうございます。結構この本が答えている悩みというのは、めちゃくちゃ、ありきたりというか。でも一方で、たくさんの方が日頃モヤモヤしていることなのかなというのをピックアップしています。簡単に言うと、私が20代30代の頃に本当にいろいろモヤモヤしてきたことを50個ピックアップした感じなんです。サラリーマンやってて忙しくて心の余裕がなかったときは、本を読むことさえできなかった。本って、読むのが苦手な方からすると、なかなか1冊完読するのが難しいのかなと思います。いかに分かりやすく読みやすく、心が弱った時でも読めるようにと考えて、こういう形になったんですよ。50個の項目があるんですけど、1つは本当に700文字とか800文字くらいしかなくて。1、2分で読めてしまう。
Tomy:ちょうどいい分量だし、語りきれないというほどの短さではないんですよね。すごくいい感じになってる。あとは良い意味で色をつけない感じなので、これが受験生だったり、若手社員だったり、あるいはある程度年齢重ねたけど転職考えてる人だったり。年齢も男女も問わず、いろんな立場の人でも結構普遍的にはまってくるようなことが厳選してあるなと思いました。
いれぶん:ありがとうございます。そういう風に書いたので、そういう方たちに届くといいなと思っております。
イラスト・カツヤマケイコ
1978年生まれ。東海中学・東海高校を経て、名古屋大学医学部卒業。医師免許取得後、名古屋大学精神科医局入局。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医。現在は心療内科・精神科のクリニック院長として勤務。38万フォロワー突破のX(旧Twitter)が人気で、テレビ・ラジオなどマスコミ出演多数。著書『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)に始まる「1秒シリーズ」は、30万部突破のベストセラーとなり、『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の小説シリーズも大反響を呼ぶ。

1977年、岐阜県生まれ。会社員生活の23年間、店舗ビジネスのコンサルタントとして活動。300人を超える経営者と生々しい成功体験、失敗を多数経験する。自らは投資を失敗し、勤め先・家庭での信用すべてを失う。どん底を経験したことをきっかけに43歳で一念発起、発信活動をスタート。「何歳からでも遅くない」をテーマに、経験に基づくマインドセットやベーシックスキルなど人生をアップデートするヒントを発信し続けている。SNS総フォロワーは15万人超。2021年からは「全員で最高の生き方を手に入れる」オンラインコミュニティいれぶん塾を運営。塾生は卒業生を含め3000人超となる。
※本稿は、『自分に自信が持てません 生きづらさがほどける50の言葉』いれぶん(ダイヤモンド社)刊行を記念してXスペースで行われた対談から一部を転載したものです。









