「マイクロビデオ戦争」が勃発した。
マイクロビデオとは、ごく短い動画のこと。ユーチューブのような何十分もの動画を見るのを我慢できないような、堪え性のない人々に向けて生まれたもので、6秒とか15秒とかといった長さ制限付きのビデオだ。別名「一口ビデオ」とも、「スナックサイズ・ビデオ」とも呼ばれる。
戦争を起こしているのは、ツイッターとフェイスブック。すでにソーシャルネットワークのユーザーを取り合っているライバルであるこの2社から、相次いでマイクロビデオ機能が発表された。そして、ソーシャルネットワークの常で、こうした細かなサービスの追加が、ユーザーの集団移動を起こさせているのだ。
最初にマイクロビデオを導入したのはツイッターで、買収した新興企業のヴァインのテクノロジーを統合した。今年初めのことだ。そして先日、フェイスブックが買収した写真共有サービスの「インスタグラム」が、やはりマイクロビデオのサービスを開始。道具立てを同じに揃えたというところだ。
インスタグラムは
ヴァインを「殺す」のか?
インスタグラムのビデオ対応が発表されるまで、ツイッター内で1日あたり300万のリンクがシェアされていたヴァインは、インスタグラム・ビデオの発表後その数をどんどん落として、1週間後には100万以下になってしまったという。
一方のインスタグラム・ビデオは、発表後最初の24時間で500万本ものビデオが同サイトにアップロードされた。いったい、後発のインスタグラム・ビデオはヴァインを殺してしまうのかと、関係者は息をのんで見守っているところらしい。