「ROE(自己資本利益率)」を重視する投資法とは?
大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。元手300万円を2年で10倍の3000万円に増やした。さらにその3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、しっかりとリスク管理をしながらわずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。それでも現在までに、資産3億円超に増やしている。さらに資産を拡大中だ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!
イラスト:ひらのんさ
資産5000万で訪れた「心境の変化」
「ブレイク前夜」を狙い撃つ発想
私は「新高値ブレイク投資」から「株主優待需給投資」へとシフトしつつ、資産5000万円を超えたところで、こんなことを思うようになりました。
「新高値をつけるということは、それだけ市場から評価されているということだ。そんな優良株を、新高値をつける前に発掘できたら、もっと儲かるよなぁ」
そこで私は「新高値ブレイク投資」に加えて、「ROE(自己資本利益率)」を重視する投資法へとブラッシュアップしました。
投資の神様が認める「最強のモノサシ」
ROEは「投資の神様」とも呼ばれる米著名投資家ウォーレン・バフェット氏も重視していますが、企業が投資した資本に対してどれだけの利益を上げているかを表す指標です。
【解説】「お金の燃費」が良い会社を探せ
なぜ、新高値を更新する前の段階で優良株を見抜くために、ROEが最強の武器になるのでしょうか? ROEとは、簡単に言えば「株主から預かったお金を使って、どれだけ効率よく利益を生み出したか」を表す通知表のようなものです。
これを「お金製造マシン」に例えてみましょう。A社というマシンは、100円を入れると年間5円の利益を出します(ROE 5%)。一方、B社というマシンは、同じ100円を入れるとなんと20円の利益を吐き出します(ROE 20%)。
どちらのマシン(株)が欲しいかは明白ですよね。B社のように「資本という燃料を、無駄なく爆発的な利益に変える力」がある会社こそが、高ROE企業です。
株価を押し上げる「複利マシン」の正体
この「稼ぐ効率の良さ」は、時間の経過とともに劇的な差を生みます。高ROE企業が生み出した利益は、「内部留保」として会社に蓄えられ、再び次のビジネスに再投資されます。高い効率のまま再投資されれば、雪だるま式に企業の純資産は膨れ上がります。
株価とは、長期的には企業の「純資産」や「収益力」に収束する性質があります。つまり、ROEが高い状態が続くということは、将来的に株価が上昇するエネルギーを内部でどんどん溜め込んでいる状態と言えるのです。
株価チャートが反応して「新高値」をつけるのは、この内部エネルギーの爆発を市場が後追いで確認した瞬間に過ぎません。ROEを見るということは、爆発前のマグマの量(稼ぐ効率)を先にチェックする行為なのです。
日本株の合格ラインと「超・優良株」の条件
では、具体的にどのくらいの数値を目安にすればよいのでしょうか? 一般的に日本株では、日本企業のROEの重要性を説いた「伊藤レポート」などが提唱する「ROE8%」が最低限の合格ラインとされています。しかし、「新高値ブレイク」の前段階にあるような力強い成長株を探すなら、それでは物足りません。
目指すべきは、ウォーレン・バフェット氏も好むとされる「ROE15%以上」の銘柄です。日本企業で安定して15%以上のROEを叩き出している会社は、独自のブランド力や高い技術力など、他社が真似できない「強み(経済の堀)」を持っている可能性が極めて高いです。
株価チャートの形だけでなく、この「数字の質」にこだわることで、あなたのポートフォリオは「ただの値動き」から「確かな事業成長」への投資へと進化するはずです。
※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。












