トランプ米政権は、約120億ドル(約1兆8700億円)規模の重要鉱物の備蓄計画を準備している。将来のレアアース(希土類)や金属の供給不足に米製造業者が対処できるよう支援するとともに、対中依存からの脱却を目指す。ホワイトハウス当局者によると、備蓄計画「プロジェクト・ボールト(Project Vault)」は約16億7000万ドルの民間資本と、米輸出入銀行からの100億ドルの融資を活用する。自動車メーカー、製造業者、ハイテク企業向けに鉱物を調達・備蓄する。ドナルド・トランプ大統領の今回の動きは、中国政府が重要鉱物加工のサプライチェーン(供給網)における支配力を利用し、米国の主要産業を圧迫していることを受けたもの。中国政府は昨年、米企業を対象に重要鉱物を含むレアアース磁石の輸出許可制度を設け、防衛・自動車セクター向けの供給を制限できるようにした。国際エネルギー機関(IEA)によると、中国はレアアース鉱物加工能力の約9割を支配している。