◆あなたの日常が“最強の投資シグナル”になる驚きのカラクリ
ゴールドマン・サックスに入社し、マネージング・ディレクターに就任、アジアのトレーディングチームを率いた。その後、200兆円超の運用残高を誇る世界有数の機関投資家・ゆうちょ銀行で投資戦略を牽引。そんなマーケットの最前線を知り尽くしたトレーダーが、個人投資家が一生使える「オルカン」「S&P500」の“次の投資術”を徹底指南した初の著書『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)。投資初心者でも実践できるよう、徹底的にわかりやすく投資手法を体系化。ゴールドマン・サックス仕込みの「投資思考」や「オルカン+4資産均等型」といった実践的なポートフォリオ(資産配分)の構築方法、有望な個別株の見つけ方まで、「オルカン」「S&P500」の“次に知るべき”ノウハウが満載!
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自分の「得意」が相場を出し抜く武器になる
自分が得意とする分野でアンテナを張っていれば、そのときの相場環境に合った投資シグナルを何かしら見つけて投資のチャンスをつかめることもあります。
ニュースの「先」を読む、非伝統的データの威力
私の印象に残っているのは、東日本大震災の際に放射線の計測値をリアルタイムで配信していた人がいたことです。その計測値が上がってくると、しばらくして東京近辺での放射線の測定値が上昇しているというメディア報道が出て、日経平均株価が急落するという状況がありました。
このように株価の変動が起きるシグナルをつかむことができれば、短中期の投資で利益を上げられる可能性が高まります。
【解説】「情報の優位性」を築くためのヒント
個人投資家が、プロがひしめく市場で「情報の優位性」を築くためのヒントを3つの視点から解説します。
1.「ニュースを見てから」では遅い理由
多くの投資家は、経済ニュースや新聞の報道を見てから売買を判断しがちです。しかし、誰もがアクセスできる大手メディアで報じられた時点では、すでにプロの機関投資家や高速取引アルゴリズムによって、その情報は株価へ瞬時に織り込まれています。
先ほどの放射線計測のエピソードが示す通り、投資の世界で超過リターンを生み出すのは、常に「メディアが大きく報じる一歩手前の一次情報」なのです。
2.日常生活に潜む「オルタナティブ・データ」
現在プロの世界では、人工衛星の画像から駐車場の車の台数を数えたり、SNSの投稿をAI(人工知能)で解析したりする「オルタナティブ・データ(非伝統的データ)」の活用が主流になっています。
しかし、これは個人投資家にも応用可能です。例えば、「近所のスーパーで特定の商品の品切れが続いている」「自分が勤めている業界で、ある部材の注文が急増している」「趣味のオンラインゲームで、新しい課金システムが劇的にユーザーを増やしている」といった日常の観察。これらは、決算書にはまだ表れていない生きた「先行シグナル」となります。
3.あなたの「本業」と「趣味」が最大の武器
ウォール街のエリートや優秀なAIであっても、あらゆる現場の最前線を肌感覚で知っているわけではありません。あなた自身の「本業の専門知識」や「長く続けている趣味」「生活者としてのリアルな実感」こそが、プロの財務分析の死角を突く強力な武器になります。
難解な経済指標を無理に読み解こうとする前に、まずはご自身の得意分野にアンテナを張り、「この現場の変化は、どの企業の業績に繋がるだろうか?」と連想する習慣をつけてみてください。その気づきこそが、相場を出し抜くチャンスの源泉となります。
※本稿は『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。











