FRB議長指名のウォーシュ氏、ドラッケンミラー氏の下で学んだことPhoto:Drew Angerer/gettyimages

 高い地位にいる友人を持つことは有益だ。

 億万長者の投資家スタンレー・ドラッケンミラー氏は間もなく、そうした友人を2人持つことになるかもしれない。

 ドナルド・トランプ米大統領がケビン・ウォーシュ氏を連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名したことで、ドラッケンミラー氏に注目が集まっている。同氏はウォーシュ氏の長年の上司であり、スコット・ベッセント財務長官の指導者でもあった。

 ドラッケンミラー氏とウォーシュ氏に近い関係者によると、両氏はドラッケンミラー氏の会社で10年以上にわたり共に働き、経済や市場などについて議論した。

 ウォーシュ氏とドラッケンミラー氏の関係は、ウォール街がウォーシュ氏について、トランプ氏から利下げ圧力を受けてもFRBの独立性の伝統を維持する、とおおむね安心している理由の一つだ。

 ウォーシュ氏は長年、インフレに対してタカ派的立場を取り、かつては引き締め的な金融政策を支持していたが、最近はよりハト派的な姿勢を示している。投資家はウォーシュ氏が、先入観ではなくデータへの揺るぎない信頼を貫くドラッケンミラー氏のアプローチを踏襲することを期待している。

 ウォーシュ氏と交流のあった人物によると、ウォーシュ氏はドラッケンミラー氏の会社であるデュケイン・ファミリー・オフィス内でFRBの予測、すなわち「ドットプロット」に頼ることに反対の意を表明していた。

 ドラッケンミラー氏は長年、政府の過度な借り入れに反対し、ポール・ボルカー元FRB議長を尊敬している。ボルカー氏は痛みを伴う不況を引き起こすほど金利を引き上げることでインフレを抑制し、FRBの信頼性を取り戻した。