ザ・リアルリアルの倉庫で真贋鑑定を待つ衣類Photo: Caitlin Ochs for The Wall Street Journal
【パースアンボイ(米ニュージャージー州)】米ニュージャージー州にある広大な倉庫を訪れると、高級ブランドの中古品売買サイトを運営するザ・リアルリアルの従業員たちが、何年も前からそうしてきたように、衣類やアクセサリーのラックを持って忙しく動き回り、出品者から預かった商品を販売リストに掲載する準備をしていた。
最近、従業員たちは人工知能(AI)搭載プログラムも活用している。同社の経営陣は、これによって商品の販売サイクルが早まり、従来よりも増員の必要性を抑えられるのではないかと期待している。
「アテナ」と呼ばれるこの技術は、商品の説明や価格を提案するだけでなく、商品が本物か偽物かを見分けるのを支援する。年間数百万点の委託販売商品を預かる企業にとって、これは極めて重要なことだ。
同社に届いた委託販売商品のうちアテナが処理した割合は、昨年9月下旬時点では27%だった。経営陣はこれが2025年中に40%にまで上昇すると予想していた(同社は年末時点の実績値の開示を拒否し、26年2月の決算発表前の沈黙期間を守っていると述べた)。
アテナがこれまで対象としてきたのは、ジミーチュウやAlice+Olivia(アリス・アンド・オリビア)といったデザイナーやブランドで、真贋(しんがん)鑑定の難易度が比較的低いものだった。しかし1年間の学習を経て、アテナの対象範囲は今年、中・高級品にも拡大している。それに伴い、数百万ドルの経費を節減できると経営陣は見込む。まず、AIの支援があるため、事業が拡大してもそれに比例して人員を雇う必要がなくなると、アジャイ・ゴパール最高財務責任者(CFO)は言う。また、商品を販売リストに掲載するまでの時間を最大50%短縮できる。経営陣はこの点について、出品者を満足させ、在庫の回転ペースを速める上で極めて重要だと考えている。







