「この人、解像度が高い」と思われる人が無意識に使っている“最強の言葉”とは?
戦略コンサルやシリコンバレーの経営者、MBAホルダーには、共通点があった。「伝える内容を1つに絞り、1メッセージで伝えて、人を動かす」ということ。プレゼン・会議・資料作成・面接・フィードバックなど幅広い場面で成果を上げるノウハウをまとめた書籍『1メッセージ 究極にシンプルな伝え方』から一部抜粋して紹介する。

「この人、解像度が高い」と思われる人が無意識に使っている“最強の言葉”とは?Photo: Adobe Stock

「この人、解像度が高い」と思われる人がいる

 仕事での会話において、相手に「この人、解像度が高い」と思われることのメリットは計り知れない。解像度が高いとは、理解が具体的で鮮明なことだ。上司にそう思われれば、信頼されて大事な仕事を任されるかもしれない。部下にそう思われれば、敬服されていろいろと相談してくれるかもしれない。顧客にそう思われれば、安心してもらえて受注が増えるかもしれない。

 そんな「この人、解像度が高い」と思われる人が、人によっては意識的に、そして、人によっては無意識にでも使っている“最強の言葉”がある。

「この人、解像度が高い」と思われる人は「数字」を言う

「この人、解像度が高い」と思われる人が使っている最強の言葉の一つは「数字」だ。なにげない会話でも、数字を使って伝えることで、相手に具体的に鮮明に伝わり、相手は情報処理の負荷がかからずに一瞬で理解できる。このため、相手はその鮮明でわかりやすく伝えてくれた人に対して、「この人、解像度が高いな」という印象を持つようになったりする。たとえば、次のような上司への報告を考えてみよう。

「来週はお客さんをたくさんまわろうと思います」

 営業としての意気込みは上司に伝わるだろう。しかし、こう言われた上司には情報処理の負荷がかかってしまう。「たくさん」がどれくらいなのかがわからないからだ。その曖昧さから、こう言われても瞬時には鮮明なイメージができないのだ。このため、こう上司に伝えても、上司は自分の中で鮮明なイメージができあがらないことから、伝え手に対して、なんとなく「この人、解像度が低いな」と思ったりする。そして、ちゃんと訪問計画を立てているのかと少し不安になる上司もいるかもしれない。

「数字」を使うと、相手が瞬時にイメージできるようになる

 そこで、次のように伝えたらどうだろうか。

「来週はお客さんを約20件まわろうと思います」

 こう言われると、1日4件のペースかと瞬時に理解でき、それがどれくらいの行動量へのコミットメントなのかが鮮明に伝わる。このため、こう伝えられた上司は、訪問する顧客数の見直しのアドバイスをしてくるかもしれないし、サポートの判断をしてくれるかもしれない。なにより、鮮明にイメージできるように伝えられるくらいなので、上司はその部下に対して「解像度が高い」と思ってくれ、信頼して任せてくれるだろう。

もっと「解像度が高い」と思われる人は、「数字」は「端数」まで伝える

 ただ、もっと「解像度が高い」と思われる人は、もう一工夫する。それは「数字」を「端数」まで伝えることだ。さきほどの一文であれば、こう変える。

「来週はお客さんを23件まわろうと思います」

 端数にするとより生々しく、鮮明に伝わる。このため、こう伝えられた上司は、自分がまわる客数を細かくしっかりと理解していて「解像度が高い」ものだと安心し、より気持ちよくサポートしてくれるかもしれない。

「数字」で伝えるためには、普段から「数字」を理解しておこう

 もちろん、数字でアウトプットして伝えるためには、日ごろから物事を数字でインプットして理解していなくてはならない。それは決して楽なことではない。

 問題・効果・頻度・期間などがあれば、それを「どれくらい」と数字を確認して、数字で理解して記憶していく作業だ。それは大変な作業だが、その努力は人に伝えるときの「この人、解像度が高い」という印象につながり、相手への伝わりやすさや相手に与える印象が大きく変わることで報われたりするのだ。

 たかが数字、されど数字。無機的に思われる数字だが、それを使って伝えることで相手に伝わるイメージの生々しさや相手からの信頼が変わる有機的なものだったりするのだ。

(本原稿は『1メッセージ 究極にシンプルな伝え方』を一部抜粋・加筆したものです)