経営者候補に必要なのは
マネジメントの経験
ここまで述べてきたのは、現場の部下をどう伸ばすかという話でした。では、将来の経営層候補についてはどうでしょうか。彼らには多くの部署を経験させるべきなのか。この点については、私は慎重に考えています。
経営に必要なのは、全ての実務を知っていることではありません。経営とは、(1)方向付けを行い、(2)資源を最適に配分し、(3)人を動かすことだからです。ジェネラリストを育てること自体に、大きな意味はないはずです。「マネジメント」の専門職を育てる必要があるのです。
重要なのは、マネジメントの経験です。方向づけを行い、資源を配分し、人を動かし、判断し、責任を負う立場を経験することが、経営者としての力を養います。異動の回数を増やすよりも、経営視点を身につけさせることのほうが重要です。
異動は万能な解決策ではありません。人を伸ばすかどうかを決めるのは、制度や配置ではなく、上司と組織のあり方や組織としてのスタンスなのです。







