全米の学校や図書館で絶賛された話題のマンガが、ついに日本に上陸! 新刊『13歳からのメンタルヘルスの教科書』(カーラ・ビーン 著、精神科医さわ 監訳、御立英史 訳)は、複雑な脳と心の仕組みをユーモアたっぷりのイラストで解説し、世界一わかりやすく「『こころ』の守りかた」を教えてくれる一冊です。今回、本書の監訳を務め、著書『子どもが本当に思っていること』の精神科医さわさんに特別インタビューを実施。今回は、わけもなく涙が出てきた時の対処法について教えていただきました。(構成/ダイヤモンド社 森遥香)
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わけもなく涙が出る…
ふと、夜中にこんなふうになることはありませんか?
「なんでかわからないけど、急に涙が出て止まらない」
「SNSで楽しそうな友達の写真を見て、自分だけが惨めな気がして泣きたくなる」
そんな時、「理由も言えないのに泣いちゃダメだ」とか「メンタルが弱ってるなあ」なんて、自分を責めてしまうこともあると思います。そんな時に知っておいてほしいことをお伝えします。
涙は「心の洗浄」機能
まず、自分の気持ちを言葉にできない時は、無理に話さなくてもいいし、無理に理由を探す必要もありません。
私たちは普段、「なんで泣いてるの?」「何が悲しいの?」と理由を求められがちですが、心はそんなに単純なものではないからです。
ただ、涙が出る時は、我慢せずに思い切り泣いてください。医学的にも、涙にはストレスホルモンを体外に排出し、副交感神経を優位にしてリラックスさせる効果があると言われています。
涙は、心が勝手に行う「洗浄機能」のようなものです。「泣いちゃダメだ」と蓋をするより、枯れるまで泣いた方が、翌朝の心はずっと軽くなります。
比較してしまう自分をなぐさめる
涙の原因が、SNSなどでの「他人との比較」にあることもあると思います。「あの子はあんなにキラキラしてるのに」と落ち込んでしまいますよね。
でも、私たちが競争社会で生きている以上、他者と比較して自分の立ち位置を確認しようとするのは、脳の仕組みとしてごく普通の反応です。
だから、「比べちゃダメだ」と自分を律する必要はありません。大事なのは、比べて落ち込んだ後のケアです。
「あ、私、今あの人と比べて辛くなってるんだ。苦しいよね」
そんなふうに、自分で自分をなぐさめてあげてください。「辛いね」「頑張ってるね」と自分に声をかけるだけで、脳は少しずつ落ち着きを取り戻します。
(本記事は『13歳からのメンタルヘルスの教科書』のインタビュー記事です)




