全米の学校や図書館で絶賛された話題のマンガが、ついに日本に上陸! 新刊『13歳からのメンタルヘルスの教科書』(カーラ・ビーン 著、精神科医さわ 監訳、御立英史 訳)は、複雑な脳と心の仕組みをユーモアたっぷりのイラストで解説し、世界一わかりやすく「『こころ』の守りかた」を教えてくれる一冊です。今回、本書の監訳を務め、著書『子どもが本当に思っていること』の精神科医さわさんに特別インタビューを実施。勉強、人間関係、SNS、親との距離感など、10代が直面する悩みについて答えていただきました。(構成/ダイヤモンド社 森遥香)

心理 メンタルヘルスPhoto: Adobe Stock

テストの点が低いのは「できない」証拠?

毎日学校や塾で勉強を頑張っていると、テストの結果が返ってくるたびに、「テストの点数が悪い自分に価値なんてない…」と落ち込んでしまうこともありますよね。

診察室でも、成績のことで自分を追い詰めてしまう子に出会います。

でも、精神科医としてこれだけは断言させてください。

テストの点数は、今のあなたの「勉強の習熟度」を表すただのデータであり、「人間としての価値」とは全く無関係です。身長や体重を測るのと同じで、「今の君は数学のここがまだ定着していないね」という事実を表しているだけなのです。

成績が悪いからといって、自分の価値が低いなんてことはあり得ません。点数は、今の勉強法や環境が自分に合っているかを見極めるためのサインに過ぎないのです。

勉強しなきゃいけないのにやる気が出ない…

「勉強しなきゃと思うのに、やる気が出ない」という悩みもよく聞きます。実は、脳の仕組みとして「やる気」は待っていても降ってきません。「やり始めてから出る」ものなんです。

だから、やる気がなくてもまずは椅子に座ってみてください。それだけで脳のスイッチが入ることもあります。

もし、どうしても今のクラスや学校、環境で頑張り続けるのが苦しいなら、それは自分が悪いのではなく、環境が合っていないだけかもしれません。

学校は、因数分解ができるようになることだけが目的ではなく、大人になって「できないこと」に直面した時にどう乗り越えるかを学ぶ場所でもあります。

(本記事は『13歳からのメンタルヘルスの教科書』のインタビュー記事です)