全米の学校や図書館で絶賛された話題のマンガが、ついに日本に上陸! 新刊『13歳からのメンタルヘルスの教科書』(カーラ・ビーン 著、精神科医さわ 監訳、御立英史 訳)は、複雑な脳と心の仕組みをユーモアたっぷりのイラストで解説し、世界一わかりやすく「『こころ』の守りかた」を教えてくれる一冊です。今回、本書の監訳を務め、著書『子どもが本当に思っていること』精神科医さわさんに特別インタビューを実施。「特に理由はないけど、なんとなく不安」「月曜日の朝になると、お腹が痛くなる」といった言葉にできない不安への対処法について答えていただきました。(構成/ダイヤモンド社 森遥香)

不安Photo: Adobe Stock

理由はないけど不安になる…

「特に理由はないけど、なんとなく不安」
「月曜日の朝になると、お腹が痛くなる」

そんな漠然としたモヤモヤを感じたり、聞いたりしたことはありませんか?

中には「仮病だ」「甘えだ」と言う人もいるかもしれませんが、それは決して仮病ではありません。言葉にならない心の不安が、体の症状として出ているサインなのです。

だから、不安を感じること自体を怖がらなくて大丈夫ですよ。

そもそも不安を感じるのはなぜ?

そもそも、不安を感じるのは心が弱いからではありません。人間は不安があるからこそ、未来の危険や災害に備えることができます。

つまり不安は「危険に備えて生きようとしている証拠」であり、生存本能が正常に働いている証なのです。

もし不安が大きすぎて苦しい時は、その正体がわからない「お化け」のような状態だから怖いのです。

「あの時言われた一言が嫌だったのかも」
「テスト/会議が心配なのかも」

と、間違っていてもいいから理由を推測して言葉にしてみてください。漠然とした不安を「言葉」という形のあるものにするだけで、脳は安心を感じることができます

不安の原因が親にあったら?

もし、子どもが感じる不安やイライラの原因が「親」にあるとしたらどうでしょう?

思春期になると、親と話すのが面倒になったり、距離を置きたくなったりします。「親に冷たくしてしまう自分はダメな人間だ」と悩む子もいますが、それは「親離れ」が進み、親から自立しようとしている「成長の証」です。

順調に心が大人になっている証拠なので、自分を責める必要は全くありません。

親も「不安な人間」にすぎない

親から「あなたのためを思って言っているのよ」と言われると、プレッシャーを感じますよね。でも、親も神様ではありません。不安を抱えた、不完全な一人の人間です。

実は「あなたのため」と言いながら、親自身が抱えている不安を、子どもである君にぶつけてしまっているだけのことも多いのです。

「お母さんも不安なんだな」「これはお父さんの課題だな」と、少し客観的に見てみると、心が楽になるかもしれません。

それでも、もし家にいるのが息が詰まるなら、無理に家にいる必要はありません。図書館に行ったり、学校の保健室に行ったりして、家の外に「心の避難所」を作ってみてくださいね。

(本記事は『13歳からのメンタルヘルスの教科書』のインタビュー記事です)